発達障害と認知症そのものは、精神的に病んでるわけではない
自閉症の人は不用意に触られるのを極端に嫌います。
なぜだかわかりますか?
実はこの特徴、強迫性障害(潔癖症、洗浄強迫など)と同じ性質のものなんですが
潔癖症や洗浄強迫の人も、同じように人に触れられるのを嫌います。
どうしてでしょうか?
相手が汚らしいとか不潔だからというような
そんな単純な理由ではなく
実は自閉症の症状に根源があるんですね。
自閉症の人が触られるのを嫌う理由。
それは、感覚(触られた感覚)がずっと残ってるから。
もう触ってないのに、ちょっと触れただけなのに
いつまでも触られた感覚が残ってるからなんですね。
つまりずっと触られてるようで気持ち悪いのです。
気持ち悪い感覚がずっと残ってるわけ。
これが洗浄強迫の場合は、この気持ち悪い感覚を拭うべく
ずっと手を洗い続けたりしますし
潔癖症にしても嫌な感覚として自分の中に残りますから
人との接触を避けようとするのです。
実際相手が本当に不潔かどうか
衛生的かどうかで拒否反応を起こすわけではありません。
潔癖症や洗浄強迫は相手が限定的だったりするのに対し
この感覚がもっと行き過ぎたのが自閉症の症状で
自閉症の場合はパニック(癇癪)を起こして収拾がつかなくなり
突然暴れ始めても原因がわからず
周りもどうしたらいいのかわからなくなるのが特徴です。
自閉症と洗浄強迫。
どうして区別して扱うのか私にはわかりませんが
私の言う自閉症とは、こう解釈していいかもしれません。
例えば洗浄強迫や人が持つ癖などは
全て根源が自閉症から来るものであり
後はそれぞれその特徴の強さ(程度)で呼び方が異なり
区別されてるだけだという事。
例えば心理学と一口に言っても
○○心理学や××心理学などいろんな心理学があるように
洗浄強迫や潔癖症も、元はどれも自閉症であり
全ては自閉症の特徴から来ている症状だと言えます。
違うのはその程度の違いなだけ。
ですから自閉症の特徴を紐解けば
人の言動や性格といった、人の心理そのものの解明に繋がるという事ですね。
接触恐怖もその一つで
接触恐怖は強迫性障害の一つだと言っていいでしょう。
そしてその元は、やはり自閉症の特徴から来てるわけです。
これは先程述べました、人との接触を嫌う理由からもわかるように
その感覚が自閉症のものと同質であるからです。
後はその程度の違いによって
接触恐怖や強迫性障害、自閉症などと呼び方が変わるだけです。
しかしながらその特徴が持つ苦しみはどれも変わらず
例え呼び方が変わったところで
苦しみを拭い去るのは容易ではありません。
だからこそここをサポートし
支えていくのが心理カウンセリングなのです。
例え苦しみはなくならなくても、軽減する事は可能です。
心理カウンセラーの支え、そして何より人と一緒に生きる事が
苦しみの軽減に繋がります。
不安や苦しみに怯えながら毎日を過ごしてらっしゃる方は
ぜひ心理カウンセリングを受けてみてください。
私がサポート致しますから
共に生きるという選択肢で、心の負担を軽減していきましょう。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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