自閉症の心理学 ~誰も理解者の居ない、孤独という苦しみ~
真実に目覚め始めた人ほど
あるいはそういう感性の鋭い持ち主ほど
段々言動がおかしくなっていくんですね。
感性の鋭さ、独特の感性の持ち主
つまりこれが人間の心理(言動)を司る自閉症の特徴なんですが
そのわかりやすい例として今回お話する
世界に名の知れたある人物がいらっしゃいます。
その名は「マイケル・ジャクソン」さん。
皆さんご存知かと思いますが、まず誤解のないように申しておきますと
私はマイケルさんが自閉症かどうかというような事が言いたいのではなく
自閉症、引いては自閉症が引き起こす人間心理について
理解を深めて頂く一助となればとの思いでお話させて頂きます。
マイケルさんはエンターテイナーとして世界中で活躍し
世界中の人達に愛され、数々の功績を残されました。
今でも人気が衰えない理由は
実際マイケルさんが現役で活動されてた頃を知る人にとっては
今更説明するまでもないでしょう。
しかしお亡くなりになるまでの数年、晩生を振り返ってみると
スキャンダルやトラブルだらけで、世間を騒がしてばかりではなかったでしょうか。
最期の最期までミステリアスに包まれたまま死を遂げられましたから。
あまりマイケルさんを知らない人にとっては
何だこの人は、奇妙な人だとの印象を持たれてるかもしれません。
ファンの間でも物議になってますね。
デビューしてから一見順調に活躍されてたように見えますが
思えば整形疑惑が持ち上がってからでしょうか
なぜこうも、いわゆる世間から見た“変人”へと様変わりされたのでしょうか。
実は私も最初、あまりマイケルさんの事を知らない時は
変人(変わってる人)としての印象しかありませんでした。
詳しく話すと長くなりますので割愛しますが
それくらい昔活躍されてた時の印象と晩年の印象が
余りにも違い過ぎて私の中で繋がってないからなんですね。
あくまで印象に過ぎないのですが
この人があのマイケルジャクソン?同一人物なのか?と思う程
まさに別人と言える程の変わり様でした。
本当に最初はただ純粋に、素晴らしい感性の持ち主で
世界中を魅了するトップスターとしての存在だったマイケルさんですが
徐々にその言動がおかしなものへと変わっていき
ファンでもない一般の人にとっては、理解出来ない奇妙さを感じたのではないでしょうか。
いわゆる変人扱いの状態に。
活躍当時を知らない私も、一般の人と同じ印象だったわけですが
私が心理学、心理カウンセリングという人の心についての研究に携わるようになってから
マイケルさんが持っていた純粋性、その感性についていろいろ気づいたわけですね。
一言で言ってしまえば、これが自閉症特有の感性(純粋性)だったわけです。
そう、マイケルさんは変人だったのではなく
余りにも純粋過ぎただけなんです。
純粋過ぎたから、その純粋さが表面的に現れるようになったから
周りの人から見ると言動がおかしくなったように見えるんです。
華々しく活躍してた当初は、その純粋性を自分なりに必死に抑えてたわけですね。
だってありのままの自分でいたら、人からおかしいと思われる事くらいわかってるから。
そしてここに、その純粋性にこそ
今でもマイケルさんが人々を惹き付けて止まない魅力があるのではないでしょうか。
この純粋性は言葉で説明してもわからない、言葉では言い表しようのない
感覚でしかわからないものだからです。
ですから現実主義の理屈っぽい人より
より感覚的に感性で生きる人ほど、その魅力を感じるのだと私は思います。
実際私も変人だったマイケルさんの印象から
今ではマイケルさんの魅力に惹き付けられてますし
同じ自閉症の感覚の持ち主として、その想いに共感しています。
(マイケルさんと同列に例えるなんて忍びないですが)
自閉症の心理学、感性やその特徴については
マイケルさんの例を通してもっと詳しくお話する事は出来ますが
これ以上は長くなりますので、また別の機会にお話したいと思います。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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