心理カウンセラーを志される方へ ~現役カウンセラーの視点から~
欧米で行われてる
カウンセリングのような類のものをたまに見るんですけども
あんなのはとてもカウンセリングとは言えません。
カウンセリング(相談)ではあるかもしれませんが
心理カウンセリング(心理療法)ではありません。
よく見られるやり取りが
カウンセラーがクライエントさんの考えに対して
「あらいいじゃない」「とても素敵」「そうした方がいいわ」と
カウンセラーの個人的な感想や意見を押し付けてるようなやり取りです。
心理カウンセリングはクライエントさんが自ら考え
自ら答えを見つけるお手伝いをするのが心理カウンセラーの役割ですから
これは心理カウンセリングではないんですね。
こうしなさいと、ただ一方的に考えを押し付けてるだけ。
心理カウンセラーはクライエントさんの答え探しの邪魔をしてはいけません。
自ら考えられるように力を取り戻して頂く
あるいは考える力を身に付けて頂くのが努めですから
そんな手を抜いたようなカウンセリングは心理カウンセリングではありませんし
カウンセラーが安易に答えを代弁してしまうだなんてもってのほかです。
邪魔をしないといってもクライエントさん一人に考えさせるのではなく
心理カウンセラーも一緒に考えるのが心理カウンセリングです。
カウンセラーはクライエントさんの考えに同調するのではなく
悩みや問題を深く探っていき
クライエントさんが本当はどうしたいのか、本当にそれでいいのかを一緒に考え
次のステップへと進んでいけるようにお手伝いするのが真の役目です。
欧米式のカウンセリングを否定するわけではありません。
全てが全て例のようなやり取りではないでしょうし
きちんと心理療法としての心理カウンセリングを行なってる所も多いでしょう。
元々欧米発祥の心理カウンセリングなのに
日常行われてるのがあのようなカウンセリングでは
ただのビジネスとしてのカウンセリングでしかなく(その場しのぎのデイケア的なもの?)
クライエントさんの何の役にも立ってないのが非常に残念です。
もっとも、それでクライエントさんが納得して満足してればそれでいいんですけどね。
ただ私は日本の心理カウンセリングがあんなカウンセリングにならない事を願いますし
当カウンセリングルームでは心理療法としての
真にクライエント様のお役に立てるような心理カウンセリングを目指して取り組んでいます。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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