子供のワガママに付き合わない
以前から道徳の教科化が検討されてますが
盗みはダメ、犯罪はダメ、ルールは守らないとダメだとか
そんな当たり前の事を教えるのが道徳ではないと思います。
実際どのような教科化が検討されてるのか詳細はわかりませんが
人を殺してはいけないだとか、そんな言われなくてもわかってるような事を
わざわざ学校の授業で教えるような事ではありませんし
何が、どうする事が正しいのかを決め付け
それを一方的に教え込むプロパガンダ、洗脳教育になるならむしろ危険です。
考える場や、考える力を養う場として
道徳の授業を設けるのは良いと思いますが
ああしましょうこうしましょう、これはいけないあれはダメと
ある枠組みの中で一つの価値観を正しいとするような教育は
もはや道徳でも何でもありません。
道徳とは何が正しいのかを、誰かに教えるものでも教わるものでもなく
自ら考え学ぶものであり
考える力を身に付けられるものでなければ意味が無いんですね。
そういった意味では道徳は心理カウンセリングに近いかもしれません。
ですからそもそも道徳を教科化する事自体がおかしく
道徳は教育ではありませんから
授業の時間を設けるだけで良いと私は思います。
その時間をどういう内容にするのか
検討するならその中身についてを検討し
それぞれ学校や教員によって大きな差が生じないように
基本になる部分だけを統一させ(方向性・方針)
議論を詰めていく必要があるのではないでしょうか。
私が言いたいのは
ただ漠然と考えるといっても、何をどう考えればいいのかわかりませんし
その方向性を間違えないようにだけ、慎重に議論を進めて頂きたいという事。
私はくれぐれも、道徳が洗脳教育の道具とならぬよう
数多くの悩みと問題を生み出す原因となる
考える力の衰退を招くような事態にならない事を願いつつ
もし何か私に出来る事があれば、協力は惜しまないつもりです。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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