後悔は周囲からの孤立を生む ~人の好意の何が申し訳ないのか?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

申し訳ないというのにも複数の意味がありますが
何でこんな事してしまったんだ、役に立たない人間ですみませんと後悔の思いなのか
いつもお世話になってます、ありがとうございますと感謝の思いなのかでは
同じ申し訳ないと思うのでも大きく違います。

どうせ申し訳ないと思うなら、感謝の思いでしたいですよね。
人に謝って謝ってするような、後悔の思いでしたくありません。

皆さんはどちらの思いで申し訳ないと思う事が多いでしょうか?

そもそも申し訳ないと思うより、素直にありがとうと思えればいいのですが
なぜか日本人は申し訳ないという思いが先に立ってしまいます。

そしたら申し訳ないと思ってしまう、その特性を何とかしようとするよりも
本当は感謝してるんですよという気持ちが相手に伝われば
何も自分に対して後悔する必要はありません。

先ず第一に、いくら後悔したって相手に感謝の気持ちは伝わりませんが
感謝は感謝で返す事が出来ます。
後悔はどれだけ重ねても一方通行でしかなく
全部自分一人で受け止めなければなりませんから
自分がしんどいのはもちろん、相手にとっても何も嬉しくありません。
やはり人から感謝される事は、誰にとっても心地の良いものです。

後悔なんてしても誰一人気分良くなりませんし
せっかくの相手の好意も否定的に受け止めるだけで
迷惑だから自分に関わるな、放っといてくれと
知らず知らずの内に相手を拒否するようなメッセージを送ってしまってるんですね。

だから相手はあなたの事を不愉快に感じ
段々周囲からの孤立化にも繋がり、酷くなると陰湿なイジメの対象になったりするのです。

人の好意は素直に受け取る事で、円滑な人間関係を築く事が出来ます。
むしろ否定する事は周囲からの孤立化を招くばかりか、相手の反感を買うだけで
そこからお互い感謝に繋がる事もなく、ギスギスした人間関係を構築する事になるでしょう。

このようにして見れば、後悔するのと感謝するのと
どちらの方が良好な人間関係なのかも一目瞭然ですし
どのようにして人と関わればいいのかも直ぐにわかります。
また、申し訳ないという思いには、単に自分勝手な思いでしかないという事にも気づけますし
そのように思う事で人間関係の悪化に繋がる事にも気づけるでしょう。

そもそも人間関係とは人と人との関係ですから
後悔は自分一人なのに対し、感謝は人に対してするものです。
つまり後悔は人間関係ではないという事。
そしたらいくら後悔を重ねても、人間関係が良くなるはずがないですよね。

人に感謝するのでもいちいち申し訳ないだなんて思わずに
素直にありがとうと感謝すればいいのです。

ただし素直なのと正直なのとは違いますよ。

素直なのはありのまま自然にという事ですが
正直なのは何も考えてない、ただ思ったままにという事ですから
バカ正直なのも、それはそれで考えものです。

何事も素直さが豊かな人生の礎になるわけですね。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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