摂食障害は、とてもデリケートな問題です
肥満になる要因は、家庭環境の影響もあります。
例えば家族(両親)が飽食気味のご家庭なら
同じように子供もよく食べるようになります。
3度の食事以外にも、手を伸ばせばすぐにお菓子などの食べ物にありつけますし
自分の周りには常に食べ物が常備してありますから
もののついでのように、つい食べて食べてしてしまうんですね。
空腹であろうと満腹であろうと関係なく
食べる事自体が癖のように習慣化してしまいます。
言い方を変えれば、食事依存症とでも言いましょうか。
もちろん親自身も常に食べてますし
子供にも遠慮せず食べなさいと、どんどん与えるというわけです。
むしろ食べないでいると、どこか具合でも悪いのかと心配されるかもしれません。
欧米によく見られる、肥満傾向の家族を想像すればわかりやすいでしょうか。
食べる物が常にあるような家庭環境の子供は
親が常に食べてる光景を見て、それが当たり前だと思い込んでますし
特に疑問に思う事もなければ、自分も遠慮なくどんどん食べてしまいます。
つまり、常に食べてる事が何ら不思議ではないんですね。
常に食べてる状態なのが当たり前で、それが異常な事だと誰も疑問に感じませんし
疑問に感じませんから、誰も規制しようともしなければ
その勢いは留まる事を知りません。
そしてお腹が満たされてるのも常ですから
少しでもお腹が減ったと感じると
まるで普段から飢えてるかのような強い空腹感を感じるんですね。
逆に普段満腹状態でない(腹八分目の)人は、強い空腹感は感じにくいのです。
そのため普段からあまり物を食べずに過ごす事が出来ますし
食事は腹一杯に食べるのではなく
腹八分目がちょうど良いと言われるのはこのためなんですね。
このように、肥満の原因はストレスや精神的な影響だけでなく
家庭環境に要因がある場合も考えられます。
肥満を解消するためには
まず肥満となった原因に気づく事が大事ですし
肥満を解消するにはどうしたらいいのかと、ただ単にその方法を考えるよりも
どうしてそうなったのか、その原因に気づいて改善していく方が
根本的な解決に繋がるでしょう。
自分が抱えている問題は自分だけの問題ではなく
もしかしたら他の要因や環境による影響でそうなってるのかもしれませんよ。
これも心理カウンセリングを通して
何が問題なのか、私と一緒に気づいていきましょう。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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