自閉症の心理学 ~誰も理解者の居ない、孤独という苦しみ~
今回の話を始める前に
次の事を頭に入れてお読みください。
“基本的に人は、する必要のない事はやらない”
もう少しイメージしやすいように言葉を足してみると
基本的に人は、本当にする必要のない事ならやらない
このように憶えておいてくださいね。
さて、自閉症というと
言葉の響きからも、心を閉ざしてるようなイメージがあると思います。
しかし実際には本当に心を閉ざしてるわけではない
そういう人ばかりではないという事を
以前お話した事があります。
ですがそれでも心を閉ざしてるという事には間違いありません。
ではなぜ自閉症の人は心を閉ざしてるんでしょうか?
これも言い方を変えてみますと
自閉症の人は心を閉ざしてるのではなく
何か心を閉ざす必要があるから、閉ざさなければならない理由や原因があるから
結果として心を閉ざしてる状態になってるんですね。
そもそも何も理由がないのに
どうして人が心を閉ざさなければならないのでしょうか?
人は一人では生きていけないのに
心を閉ざしていては不都合でしかありませんよね。
何度も言いますが、何かそこに心を閉ざさなければならない理由があるから
自閉症の人は心を閉ざしてるんですね。
(自閉症の人は皆が皆、必ずしも閉ざしてるわけではありませんが)
つまりこれが最初にも言った
基本的に人は、する必要のない事はやらないという言葉に繋がるのです。
例え自閉症のような、障害や病気として捉えられるような事でも
そうする必要があるからそうしてるわけで
何も好き好んで、自分から心を閉ざしたくてそうしてるのではありません。
少し考えてみてください。
コミュニケーションが取れないのと
コミュニケーションをしたくないのとでは全然違います。
出来る出来ない、したいしたくないは同じではないのです。
しかしやはり自閉症の人は
基本的にはあまり人と関わろうとはしません。
では自閉症の人はなぜ心を閉ざす必要があるのでしょうか?
その理由、その原因は何なのでしょうか?
人はする必要のない事はやりませんし
そうする必要があるからそうするのだと言いましたが
ここを見ていけば自ずと答えが見えて来ます。
実際自閉症の心理学を説明し始めると限がありませんので
今回はここまでにしておきますが
また機会があればお話したいと思いますし
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京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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