人の話を“聞ける”のか“聴く”のか、2つの耳の違い

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:人間関係・コミュニケーション

とにかく黙って人の話を聴かないような人間に
私がお話する事はありません。

黙ってとは、いちいち口を挟んだり口答えしない人間ですね。

聞く耳を持ってるのと、聞ける耳を持ってるのとは違います。

聞ける耳なんか持ってたところで
人の言ってる事に納得や感心は出来ても
相手からあれこれ言われたらやっぱり腑に落ちませんし
何だコンチクショウと反発心が生まれたり
自分都合で受け止め方がコロコロ変わってしまいます。

つまり聞ける耳とは、自分に都合の良い部分だけを“聞ける”耳であり
都合の悪い部分は聞けないという事です。

しかし聞く耳とは、自分に都合が良かろうが悪かろうが
とにかく人の話を“聴く”耳の事です。

“聞ける”のと“聴く”のとは大きく違うんですね。

だから自分の身になるものも違いますし
人の言葉にいちいち左右される事もありません。
言ってる事の真意や本質にだけ耳を傾けて聴くわけです。

とはいえ、聞く耳を持つのは簡単な事ではありません。

やっぱり人は言い方によって受け止め方も変わってしまいますし
言ってる事はごもっともでもなかなか納得出来ないものです。

他にも聞ける耳には
聞いてやるから何でも言ってみろと
相手を押さえ付けるような聞き方の側面も持ちます。

このような聞き方をしていては
話の本質を聴けないどころか
相手に威圧感を与えてしまい、相手も自分の意図しない
思ってる事とはおよそ見当違いの発言をしてしまう事にもなりかねません。

例え聞ける耳でも、一切聞く耳を持ってない(話にならない)よりはマシですが
聞ける耳だと相手の支配に繋がってしまいますから
ぜひ聞く耳を持って、人の話を聴きたいものです。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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