メニュー表示の偽装問題 ~偽装か誤表示かなんて人の心理には関係ない~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

ホテル業界の料理メニュー偽装問題が騒がれてます。

芝だろうとバナメイだろうと
美味しく頂けるなら食材なんて何でもいいですが
これホンマに表示通りの食材なんだろうか?
ホンマにその産地の物なの?また偽装なんじゃないか?と
こんな疑いながら食べても美味しくないじゃないですか。

料理なんてどんな食材を使っててもいいんですね。
腕を振るって作られた料理を、自分のために提供された料理を美味しく頂きたい。
これが人の心理なんです。

食べたくない食材や産地の物だったら
最初から食べませんよ。

メニューに書いてある料理を食べたいから
そこで食事をするんじゃないですか?
中身が違ったら誰も食べたいだなんて思いません。

偽装だの誤表示だのいうのは
それを行なった側の言い分で
その本質は利用者への裏切りですよ。

認識違いだか何だか知りませんけどね
そんな物を本来の価値とは違う値段で提供するなと。

別に芝だろうとバナメイだろうと何を使ってたっていいんです。

ただ人を騙すような、人を裏切るような行為だけはしてはいけません。

代金を返金する、謝罪する、責任を取って辞任するでは済みませんよ。
この行為(裏切り)が人の心理にどう影響するか
まるで何もわかってないんですね。

提供出来ないなら出来ないで、最初から素直にそう言えばいいんですね。
そしたら利用者はどうするか自分で判断しますよ。
何で嘘を突き通すんですか。

そうして騙された利用者は
これからもまた表示と違うんじゃないか
また偽装なんじゃないかと
裏切り行為を行なった者に対してのみならず
料理そのものにまで不信感を持つようになるんですね。
騙されたという経験が、人を疑心暗鬼に陥らせてしまうのです。

結局はそれで、もう食べに行くのはやめようと
外食そのものを控えるようになってしまいます。

実際そこまでにはならなくても
人の心理にはこのような影響を与えてしまうのですから
詐欺や偽装といった人を裏切る行為が
人の心理にどれ程悪影響を与えるのかがおわかりいただけるでしょう。

別に高級食材じゃなくても、きちっと表示通りのメニューを提供してくれれば
どんな食材を使ってたって構わないんですね。
何せ我々は、美味しい料理を頂きたいのですから。
騙されたと思いながら、疑いながら食べたくありませんよ。

いくら美味しい食材を使い、腕を振るった料理を提供されても
それだけで料理が美味しく感じられなくなります。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

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心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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