復興予算の使われ方に見る、人がイライラする心の原因

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

行動と思考、つまり、自分のやってる事と思ってる事が一致してない状態
これが心の苦しみを生み出すんですね。

例えば復興予算の問題でも
直接復興に結び付くような使われ方をされてるなら
誰も文句はないでしょう。

しかし現実には、およそ復興とは関係のないところに
復興予算(我々の税金)が使われてるから
不満や不服が出て来るんですね。
そんな事のために、頑張って税金を納めてるんじゃないんだと。

消費増税の問題でも
本当に経済回復、経済発展に繋がるなら
我々の暮らしが豊かになったり、納得できる使われ方をされるなら
スムーズに受け入れる事も出来るでしょう。

ですが復興予算のような前例があるから
ただ税金だけ引き上げて、どうせまともな使われ方はしないだろうと
それが不信感に繋がって、例え増税の必要性を頭でわかったとしても
なかなか受け入れられずに納得出来ないのです。

このように、やってる事と言ってる事(思ってる事)が一致してないから
自分の中で感情的な分離が起こってしまい
それが精神的な苦しみとなるのです。

復興予算も、本当に被災者や被災地のために使われてるなら
その税金の使い方に対して、不満に感じる事もないでしょう。

それでいて、他のところでも税金を上げようと言うんですから
そりゃ頭でわかってたとしても、心は納得出来ません。

自分の行動と思考、体と心が一致してる状態を
心理学では自己一致と言います。

つまり、この自己一致の状態こそが
健全な心の状態を作り出し、心の健康を保つわけです。

言ってる事とやってる事が一致してないと
先程の復興予算のように、心が納得しませんから
心の葛藤や矛盾が生じてしまい、心が不安定になってしまうのです。
自然ではない、不自然な状態に、自分の心の状態があるわけですからね。

何かこうしたい、こうなりたいと思うものがあるなら
頭の中で思ってるだけではなく、実際そのようにやって行く事。
思い通りになるかどうかは関係ありません。
自分の心と体を自己一致させる、その過程が重要なんですから。

もしやり方がわからないというなら
それはまだご自身の中に、明確な目標や目的がないからです。
漠然と、こうなればいいなぁとしか思ってないからなんですね。

目標や目的がハッキリしていれば
後はどうすればいいのかも自然に見えてきますし
自分はただ、その目標に向かって行動すればいいだけなんです。

復興予算であれば、復興のために使えばいいだけですし
目的は明らかですから、そこに何の問題も生じません。

消費増税であれば、ただ税金を引き上げるだけとしか
目的が曖昧でハッキリとしてないから
そんな事をされたら堪ったもんじゃないと反対されるんです。

目的をハッキリさせる事。
つまり言ってる事とやってる事を自己一致させる事で
心の不和は解消されるんですね。

そうして取り組んでいくと
不安定な心の状態も段々安定してくるようになりますので
人生そのものが豊かになっていきます。

これはぜひ、ご自身で体験して
実際にやってみて感じてくださいね。

悩みや問題そのものよりも、自分の心の状態を改善する事で
根本的な解決に繋がりやすくなりますよ。



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