人間関係が上手くいくコツは、相手を知り過ぎない事
例えば一人の人間としか接してなければ
その相手との接し方、関わり方しかわかりません。
単純に、自分と接する相手が多いほど
直接コミュニケーション力に直結するんですね。
核家族化で、人と関わる機会が少ない人ほど
大切に、そして大事に扱われはしますが
それでは他の人間関係にはなかなか対応できません。
しかし大家族のような、大勢の中で育ったり
多くの人と接する機会の多い人は
その分だけ臨機応変に
多種多様な人間関係に対応する事が出来るのです。
別の言い方をすれば
許容力や包容力があると言っていいかもしれません。
そういう力が自然と身に付くわけです。
ですから、現代のコミュニケーション力の低下や
人間関係の希薄化、対応力の低下といったものは
個人の性格の問題ではないんですね。
つまり、人間関係で鬱になったり悩みを抱えてしまうのは
元々その人の性格に鬱になる傾向があるのではなく
単に(人と関わる)経験不足によるところが大きいと言えるでしょう。
何の知識も経験もないのに
突然この問題を解いてくださいと、何か問題を出題されても
その解き方や方法がわからないのと同じです。
今まで自分でやった事がないんですから。
そういう状況に直面した事がないんですから。
どうしていいのかわかるはずがないんですね。
そして人は、今まで自分が全く体験した事のない出来事に対して
今までのやり方を用いてしか
物事を一から新しく応用して考えるという事は出来ません。
そしてここに、行動を躊躇う心理が働いて
なかなか行動に移すという事が出来ないんですね。
行動する事でどうなるかわからないから不安なんです。
ちょうど東日本大震災の時のように
このままその場に立ち止まっていたのでは危険だろうという状況を
頭ではわかってたとしても
直ぐに避難するなどの行動に移した人がどれ程いたでしょうか?
その状況と同じで
本当にこの行動を取っていいのか?結果がどうなるのか?
やった事が無駄にならないだろうか?自分だけ恥ずかしい・・・。
これら自分の中にある不安を
払拭するほどの確証がどこにもないからです。
もちろんそんな確証は誰も提供してくれません。
つまり、これが前代未聞と言われる状況です。
そんな簡単に前代未聞を打ち破れるなら
人は誰も悩んだりしないでしょう。
自分の中にある不安や迷いといったものが
行動をためらわすのですから。
行動さえしていけば、人は簡単に変われます。
繰り返しますが
人は自分の経験した事のない出来事に対して
そう簡単に対応する事も行動する事も
新たに応用して考えるという事も出来ません。
今までの自分の経験からしか、対処するしかないんですね。
ただし、多くの人と接するのが良くて
人と接する機会が少ないからダメだといった
そんな単純な話ではないですよ。
不特定多数との交流が
それはそれで別の問題を生み出してるという事実は
否定出来ないのですから。
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