何でも仕切りたがるのは、心に余裕が無い証拠
例えば電車やバスに乗ってて
突然何でもない所で停車しましたと。
わけもわからず、早く動くのを待ってるんですが
一向に動く様子もなく
何で止まってるのか理由もわかりません。
こんな状態がずっと続いたとしたら
心の状態はどうなるでしょうか？
もしここで事情でも説明してもらえれば
なぜ停車してるのかわかりますし
何も知らずにただ待ち続けてるだけより
とりあえずは安心出来ますよね。
その理由に納得出来るかどうかは別として
一切何の説明もなければ、説明のない事にはもちろんですが
説明のない相手に対しても不満が募りますし
自分の精神状態も穏やかではありません。
この状態が続いてる間
ずっとイライラしたり、ストレスが溜まるでしょう。
このように、物事を知るのと知らないのとでは
それだけで随分、心の状態も大きく違ってくるのです。
もちろんそれだけで納得出来るとは限りませんが
知る事による安心感は得られます。
これは、知らないという事がどのように心理に影響して
ストレスや悪影響を及ぼし続けるのかがわかる、話の例です。
心の悩みというのは通常
なぜなのか？なぜそうなるのかわからない
どうしていいのかわからないという状態から生まれるものです。
わかったからといって納得出来るわけではないですが
わかればいろいろと気づける事もありますし
そこからどうしていったらいいのかも考える事が出来ます。
つまり、ここで初めて
悩み解決へ向けての目標が出来るわけです。
わからないままではわからないまま
ただ悩みが解決して欲しいという、抽象的な目標でしかないのです。
これではとても、問題解決へ向けた目標とは言えません。
目標とは具体的かつ、明確なものでなければならないからです。
この電車は、何でこんな所でいつまでも停車してるのか？
また、それについて何の説明もないのか？
このようにわからない状態というのは
そもそも問題に対しての解決方法がわかりません。
何の手がかりもないので、ただ不安定なだけの状態です。
だから大きなストレスがかかるんですね。
心の悩みで言えば、生きづらさに繋がるのです。
しかし電車が動かない理由や事情がわかれば
その状態というものを、ひとまず自分の中で受け入れる事が出来ます。
これが心の悩みで言う、安心に繋がるわけなんです。
それでその問題が解決するというものではありませんが
この心の状態の違いは大きいと言えるでしょう。
心理カウンセリングも実際の問題解決へ向けて
このような工程で進めて行くんですね。
まずは知るという事で、心の状態や気持ちの整理をしていくのです。
何の整理もしないまま、ただ頭の中であれこれ考えてるだけでは
いつまで経っても悩みは解決しないというのが
このコラムでお分かりいただけたでしょうか？
例えば相手の態度が気に食わないというなら
どうしてそのような態度を相手は取るのでしょうか？
わかったところでどうにか出来るわけではありませんが
それがわかっただけでも
随分違ってくると思いませんか？
何も知らない（わからない）という事は
つまりそういう事なんです。
心理学は、このわからないに焦点を当てて見ていきます。
だから実際的に悩み解決へと繋がっていくんですね。
心理カウンセリングとはそういう心理療法なのです。
もし本気で悩みを解決したいとお考えなら
頭で難しく考えるのではなく
実際に知るための行動を起こしていきましょう。
そのためのサポートを、私がさせていただきます。
ご意見ご感想、あなたのお聞きになりたい事をお聞かせください。
メールでけっこうですよ。
必ず目を通します。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしてます。
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