あなたに心の居場所はありますか? ~悲劇を未然に防ぐために出来る事~
身体的にも、今置かれてる状況にしても
人は自分がしんどい時は、絶対にイライラするものです。
普段の性格がどうかなんて関係ありません。
例えば貧困にあえいでる国や、その国に住んでる人なんかを見てください。
苦しいなら、一見協力し合ったら良いのにと思いますが
厳しい環境や経済状況の中では
必ずと言っていいほど治安が悪いんですね。
これは、比較的平和である
日本のような国で起こる犯罪の比ではありません。
これは決して、個人の性格や民族性の違いではないんですね。
貧困という、自分に余裕が無い
自分がしんどいという状況がそうさせてるのです。
同じ国内情勢で見ても、富裕層の住む地域と貧困層の住む地域とでは
治安の悪さも如実に現れてます。
これはどこの国の、どんな人やどんな状況にも当てはめて言える事です。
人は自分の置かれてる環境や状況(つまり自分自身の余裕の無さ)によって
必ずイライラしたり、感情的になるのです。
それが人の心理作用だからです。
自分に余裕が無くしんどければ、いくら経済面が豊かであっても
いくら自分にとって申し分の無い人間関係に恵まれてても
いくら周りの環境全てに恵まれてたとしても
決して人生を豊かに過ごすという事は出来ません。
もちろん病気や体調など、身体的にしんどい場合も同様です。
ですからこの心理的な問題は、理屈云々でどうにか出来る問題ではないんですね。
どんな世でもどんな地域でも、例え全人類、一人ひとりが物質的に裕福になっても
必ずそうなるような(イライラしたり治安の悪化が起こったりするような)
人の心理になってるんです。
自分では意図してなくても、一つの不調が全体にまで影響が及ぶんですね。
これは人の生体システム(体の免疫機能や生命サイクル)が万能でないのと同じです。
理屈では科学の力で、いくらでも人は生存し続ける事が可能なんですが
しかし世の中はそうはなってません。
意図して回避しようとしても、現在のところ、人は必ず死を迎えます。
いくら極限まで妥協したところで、人生が思うようにならないのは
人の心理構造そのものや、様々な人の心理が作用する影響から来てるんですが
だからといって自分の人生が、この影響に流されるままなのかと言えば
決してそうではありません。
一つの不調が全体にまで影響が及ぶように
一つの好調も全体に影響を及ぼしたり
自分の心の持ちようや在り方次第で
いくらでも人生を豊かに過ごす事だって可能なんですね。
ただ、人にはバイオリズムや、不調や好調の波があるだけです。
それをたまたま不調の時に
自分の人生はなんて恵まれてないんだろうと
さもそれが全体運であるかのように考えるから、人生が不幸になるんですね。
そしたら自分なりに工夫して良くしていけば、いくらでも好転させられるのに
自分の不幸を呪うだけで、何もしないからいつまでも変わらないんです。
人は何もしなければ、必然的に負の方向に向かうようになってるのです。
つまり、最終的には“死”ですね。
世の中には貧困や裸一貫から
経済的に豊かになった人だって沢山います。
これらの方は皆さん、みんな努力して得られたものなんですね。
たまたま運が向いたから富を得たのではありません。
そして経済的に裕福になれば、ある程度自分で人生をコントロールする事が出来るのです。
それは自分の中に余裕が生まれるからであり
もちろんしんどさがなくならなければ、やはり人生が豊かになるという事はありません。
実はこれも人の心理作用で
人は自分がしんどい時は、だったら良くしていこうという風には作用せず
どうしたら耐え続けられるか?いかにしてやり過ごせるかといった
目の前の対処法や、希望的観測の心理状態に置かれるからなんですけどね。
そしていつまで経っても変わらない事で、常にイライラするようになりますし
最初の話のように大きな視点で見れば、その影響で犯罪や治安悪化が起こったりするのです。
このまま話を続けると、いつまでもまとまらなくなるので
今回はここまでにしておきますが
人がしんどい時に何か小言でも言われると、誰でもイライラするのは当然ですし
何だうるさいな、だったら自分はどうなんだと思ったりするものですが
自分の中に余裕があると、はいはいそうですかと受け流す事だって出来ますよね。
言われた事に対して、真摯に受け止める事だって出来ます。
人生を、ただ自分の置かれてる状況に流されるだけの
対処法として生きるのではなく
心理学を上手く活用して、自ら人生を豊かなものにしていきましょう。
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