答えが必要な日本人、宙ぶらりんの苦手な日本人

2013年1月6日

テーマ：心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

コラムカテゴリ：メンタル・カウンセリング

日本人とは言え、日本人に限らず言える事ですが
特に日本人というのは、何か答えを求めたがるんですね。
何だかわからないという、宙ぶらりんな状態が嫌なんです。
何でもいいから、何か答えがないと不安で仕方ありません。

悩みを抱えてらっしゃる、ほぼ全ての方は
必ず何か、答えのようなものを求めて相談に来られます。
これこれこうなんですけど、どうしたらいいですか？
なんていうのは、正に答えを欲してるから出てくる質問です。

とはいえ、答えを求めるのがいけないというわけではありません。
不安を抱えてたり心が不安定な時は
何かしがみ付くものが必要なんですね。
それが答えを求める心理に繋がってるんです。

ところで心理カウンセリングでは
アドバイスをしたり答えを提示する事はありません。
（内容によってする場合もあります）

それは、元々悩みに、決まった答えなんてないからです。

こうでなくちゃいけないとか
そこに答えがあれば、それが答えですが
心理カウンセリングにそういう考えはありません。

つまり、宙ぶらりんな状態ではいけないの？
今のままの、在りのままの状態でも良いじゃないか？
そのプロセス（過程）こそが、人間的な成長の証であり
そこを楽しむというのか、楽しみながら生きてこうよというのが
心理カウンセリングの基本的な考えなんですね。
喜怒哀楽といった、情緒（気分）としての楽しさとは違いますよ。

そもそも答えてあげたら済むような問題や
最初から答えがわかってたら、誰も悩みませんよね。

成長していく中で自分なりの答えを見つけていく。
悩み抜いて成長していく。
このプロセスを悩みと言うのであって
人の成長に悩みがあるのは、自然な事ではないでしょうか。

だったらそんな悩みを
頭を抱えて悩むような悩みとして捉えるのではなく
その成長の過程を楽しんで生きていくというのかな
その方法を模索してる今の状態
いわば、まだ答えの見つかってない宙ぶらりんな状態こそ
人の自然な姿なんですよというのが
心理カウンセリングが答えられる、唯一の答えかもしれませんね。

え？それじゃ答えになってない？

そうですね。
皆さんの求められてるような答えにはなってないかもしれませんね。

でもそれでいいんです。
それでいいんじゃないですか？
そんな今を楽しんでいきましょうよ。

ダメかなぁ？

ね、一度私とお話してみましょうよ。
もしかすると、そんな今が楽しいと思えるかもしれませんよ？
今のままでもいいのかなぁなんて思えるかもしれませんから。

そしたら何か、そこにあなたが求めていた答えが見つかるかもしれませんね。

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