現代コミュニケーション術は、人間関係形成の弊害となりかねない ~その警鐘と危機~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:人間関係・コミュニケーション

例えば落ち込んでる人に頑張れと言って励ましてはいけないとか
こういう場合はこう接した方が良いとか
言ってはいけない言葉など
様々なコミュニケーション術や教育方法が言われてますが
実は私、これはこれで、この状況を危惧してます。

確かに学術的には、もちろんそのようにした方がいいでしょうし
実際何も間違ってるとは思いませんが
そんな決まったパターンで人と接するより
私は別に、励ましたかったら励まして良いと思いますし
怒りたかったら怒ってもいいと思うんですね。

こういう接し方でないといけないとか
そういった考えこそが
余計に人の弱い心を育ててるようにも感じます。

もちろんうつの人に対して無理解に接するとか
あまりにもデリカシーが無い言葉を浴びせるだとか
してはいけない基本的な部分は抑えておく必要はあると思いますけど
あれはダメこれはダメとガチガチに考えを固めてしまうと
人との接し方をどうしたらいいかわからなくなり
コミュニケーションそのものが減っていき
質の低下を招くような事があってはならないと思いますね。
そちらの方が私は危惧してますよ。

どんな接し方であっても体当たりで接して
その中でお互いの関係性を築いていくのが人間関係ではないでしょうか?

私は別にどんな接し方をしてもいいと思いますけどね。

カウンセラーなのにおかしな事を言うなぁと思いましたか?
むしろカウンセラーは、本来はこういう考え方が元でないと
心理カウンセリングは務まりません。

こういうコラムなどの表向きは
学術的だったり技術的な接し方を紹介したりはしますが
実際のカウンセリングでは
それはダメだなんて決め付けは決してしないのです。

自由な考えの中で、ご本人(クライエント自身)が
どうしていったらいいのかを一緒に考えてサポートするんですね。

もし本やテレビで紹介されてるような
天才の育て方!とか、困った時のコミュニケーション術!のような
謳い文句通りのカウンセリングを行ってるルームがあれば
少し気を付けて向き合ってみた方がいいかもしれませんね。

結局は相手とどう接すればいいかではなく
自分自身それぞれが生き方を学ばないからこそ
いつまで経っても上手く人間関係を築けないのだと私は感じています。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

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