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宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(みやもとしょうたろう)

京都カウンセリングラウンジ

コラム

心の行き場を失った、インターネットの中の住人達

2011年12月31日

今やインターネットの世界は
個人のブログ、出会い系交流サイト
ツイッターやフェイスブックといった各種SNS
スカイプに動画投稿サイト(生放送)など
多種多様な情報発信のサイトで溢れ
個人単位で誰でも簡単に、世界へ向けて情報発信の出来る時代です。

中でもツイッターなんかは
今まさに起こった出来事や感じた事なんかを
すぐさま手軽に情報発信する事が出来ます。
誰にも遠慮はいりません。

私自身も、一口メモ代わりに使ったり
ちょっとしたお知らせを掲載したりと
何かと便利に利用させてもらってます。

しかしここで少し考えてみてください。

ツイッターの中でよくツイートされてるものの多くは
今どこどこにいるとか、今何をしてるだとか
今日は何をしたという感想など
特に内容のない、言ってしまえばどうでもいい情報です。

それが気分的なものや感情的なもの
普段感じてる想いであっても
ツイートした本人とは関係も興味もない者にとっては
ほんとにどうでもいい事なんです。
そんな情報をわざわざ知らせてもらう必要もありません。

なのにそんな情報をわざわざ
不特定多数の人に向けて発信するんですね。

一体そんな情報、誰が知りたいんでしょうか?

それは多分、誰に向けてのものではないのかもしれません。
むしろ誰も受け止めてくれない
自分の中に溜まってるやり場のない気持ちを
単に外へ吐き出してるだけなのかもしれません。

それにはインターネットが最適だというわけです。

皆誰かに聞いて欲しいんですよね。
誰かに受け止めて欲しいんですよね。
皆誰かに自分の事を知って欲しいんです。

もしかしたらそういった自分でも気づかないような想いが
心のどこかにあるのかもしれません。


一見、一方的な情報発信のように思えるこういったサイトでも
誰かと交流する事が出来ます。
そういった機能が備わっています。

一見交流を持ててるように見えるのですが
実は私、ここにインターネットの大きな落とし穴があると思うんですね。

それは、およそ交流とは呼べない
そこには相手のいない
単なる情報発信の手段(やり取り)でしかないように思うんです。

それが交流という言葉で言い表されてるだけであって
実は心のあるやり取りではなく
お互いが一方的に中身のない相手(何か)に向けて
インターネットという媒体の中に
自分の世界を構築してるだけなのかもしれません。
自分の居場所作りとでも言いましょうか。

もちろんインターネットの繋がる先には
誰か相手がいる事は頭ではわかっています。
よーく相手の事を考えて
気を遣って交流してる方も大勢いらっしゃるでしょう。

しかしこういった一時的な繋がりは
些細な事で直ぐに縁が切れてしまいますし
絆にまで繋がるような、深い関係は成立しないのかもしれません。
特にインターネットという世界の中に居続ける限りはそうでしょう。

このようなメディアは
心の一時的な避難場所とでも言えますでしょうか。
だから人はその中に何かを求め
自分の求めてるものや自分と気持ちを共有してくれる人を
皆の心の避難場所である
インターネットの中に探し求めてるのかもしれませんね。

これがインターネットの中だけで処理されてる分には構わないのですが
いざ現実社会で生きる
自分というものと向き合わなければならなくなった時
ちゃんと中身のある相手と上手く交流できなかったり
インターネットで作り上げた自分の世界で現実に対応しようとして
無理が生じるのかもしれません。

しかも自分一人だけではなく
お互いそれぞれが自分の世界の中だけに生きてるから
なかなか現実社会でのコミュニケーションが上手くいかず
結局は心の避難場所の中で
自分の心の悲鳴を叫び続ける事になるのでしょう。

ほんとに人の心を求めるなら
しっかりと中身のある交流を持つことが大事だと思います。
自分の世界の中に生きるのではなく、本物の心と触れ合うこと。

あなたの心の叫びを受け止めてくれる環境が
ちゃんと現実にもあるんだという事を
ぜひ気づいていただきたいですね。
そしてそういった心の叫びを受け止めてあげられる人も
本物の心の交流を通して、どんどん増えていってほしいと思います。

因みに私はインターネットの交流否定派ではありませんよ。
むしろインターネットの持つ素晴らしさには
いつもお世話になってますから。



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“心理学でエンターテイメントを提供する”
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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