関係がうまくいかない時、まず整えるべきは自分の“在り方”

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

最近、夜風が気持ちよくなってきましたね。
昼間の暑さが和らいだ夜道を歩くと、ふと空を見上げることがあります。いつもはスマホの画面ばかり見ている自分に気づき、「こんな風に空を眺めるの、久しぶりだな」と思う瞬間です。

そんな何気ない時間の中で、ふと感じることがあります。人との関係も、空のように、時に曇ったり、晴れたりするものなんじゃないかと。最近、コミュニケーションや人間関係の悩みを抱えている方が、以前にも増して多いようです。

- 組織の中で、うまく会話が噛み合わない
- 家族と、なんとなく気まずさが続いている
- 親しいはずの友人とも、どこか距離を感じてしまう

私自身、かつて組織の中でのコミュニケーションが苦手でした。その居心地の悪さが、会社を辞めるきっかけになったほどです。気心が知れた相手ならともかく、関係性の悪い人と長時間一緒にいるのは、正直つらいものです。

昔の私は、気持ちがすぐ顔に出るタイプでした。ですから、苦手な人と向き合っていたとき、自分がどんな表情をしていたか…今では容易に想像できます。とはいえ、実際の自分の顔は見えません。「鏡を見ればわかるでしょ?」と思われるかもしれませんが、鏡に映る顔は、“鏡を見る自分”に意識が向いているため、記念写真を撮る時のように「作り顔」です。
ブラインドループ
つまり、相手が見ているあなたの顔は、あなた自身が思っている顔とは違うということ。あなたがイライラしている時の顔、怒っている時の顔は、自分が想像する以上に“怖い”かもしれません(笑)そして、その顔を見ている相手もまた、同じように表情や態度を変えていく。これが、関係性が悪化していく「負のループ」の始まりです。

人間関係の問題は、ただ本を読んだり、スキルを身につけただけでは解決しません。なぜなら、人間関係は常に変化しているからです。人の気持ちは、一瞬で変わります。同じ状況でも、ある日は幸せだと感じ、別の日には不満を感じることもあるでしょう。それは、あなたの「思考ひとつ」で人生の感じ方が変わるということ。

だからこそ、私たちは“変化すること”を前提に、日々、他者との関係性を「コンディショニング(整える)」しておく必要があります。人間関係やコミュニケーションの講座を受けて「なるほど!」と納得しても、それはゴールではなく、変化の“スタート地点”。人間関係は、一度築けば安泰というものではないので、あなたが自分自身を日々やわらかく整えておくことが大切になってきます。


【小さな実践】
「少し苦手かも」と感じる相手と話している時、
あなたの表情や声のトーン、言葉づかいはどうなっていたでしょうか?
次に会うときはこう意識してみてください。
・少しだけ口角を上げて、やわらかい表情を心がける
・相手の言葉をさえぎらず、「そうなんですね」と一言返してみる
・声のトーンを普段よりワントーン下げて、ゆっくり話す
この意識の変化が、あなたの印象を変え、相手との関係性にも小さな風を起こします。

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小橋広市
専門家

小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

なりたい自分になる勉強会やセミナーの開催及び、居心地が良い環境の中で、生きやすくなるための講座や相互交流ができる「心ホッとコミュ」というコミュニティを開放しています。

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