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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

コミュニケーションは誤解で始まる

2020年8月9日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:関係性コンディショニング

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 接客 研修人材育成 研修ハラスメント防止

人間関係って、あらためて考えると、つくづく難しいものだなぁと感じます。うまくいっている時はなんの問題もないのですが、一度、こじれてしまうと永遠の別れもあります。 
 
そもそも、自分が伝えたいことの半分も相手に伝わらないところにこじれる原因があります。

「あっ! そうそう、それなのよ」とお互いに共感していても、話していくうちに微妙なズレに気付くことがあります。親しい間柄なら多少のズレは会話の中で自然に修正できます。

しかし、お互いの関係性ができていない状態では腑に落ちないことがあっても、中々聞き返せないですよね。

考えてみると、習慣も価値観も違う人どうしが、完全に一致することなどありません。夫婦や親子ですらズレが生じてます。このようなズレもプライベートなら許されることもビジネスになるとそうもいきません。
  
例えば、得意先の担当から「急ぎじゃないのでお手隙きの時にやって下さい」などと言われて真に受けているとエライ目にあいます。

私が建築士事務所を開業したばかりの頃の話ですが、お客様とインテリアの打合わせの際「英国風でデザインにしてほしい」と言われ、次の打合わせで英国風のカタログを持参しました。

住まい

ところが、お客様から、「イメージがまったく違うし、先生は英国を分かっていませんね」と言われましたが、よく聴いているとお客様はイタリアのロココ調を英国風と思い込んでいたのです。

これはお客様の思い込みによって起こったことですが、打合せをしっかりしていればこのようなズレは起こりません。

その時からこう思うことにしました。

「人間関係は誤解で始まり、それを微調整する作業がコミュニケーションである」こうに考えれば、大きな誤解が生じる前に対処ができます。

「目的地が同じでも互いが違う地図を見ていることを再認識する」これを理解して実践すれば大きな誤解は生じません。

具体的な実践方法は、コーチングで使う「言い換え」のスキルを使います。「言い換え」とは、相手が話していることをまとめて「要約」するということ。

要約することで、相手はこちらが理解しているかどうか、自分の考えが正確に伝わっているかどうか、双方で確認できるので、大切な打合せには、是非、この「要約」を使ってみて下さい。




終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。


今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように




下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

◇「良質の質問は日常会話でトレーニング「NLP」7」
メタモデルとは




【小さな実践】
こじれた関係性において、相手の持っている地図と自分の地図の共通言語をすり合わせしてみる


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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