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コラム
衝動的な怒りやイライラをエレベーターボタンでトレーニング
2019年3月4日 公開 / 2020年10月25日更新
待つということ
ちょっとした「怒り」のほとんどが「待つ」行動から発動されます。待ち合わせをしている時、30分待っても1時間待っても相手が来なかったとします。
私の場合、感情の変化は「心配」→「不安」→「イライラ」→「怒り」という感情の流れで怒りになっていたように思います。この流れの最終的な怒りは「待つ」ことから始まっています。
例えば、
通勤ラッシュの時間帯で、並んで電車を待っていたところ、電車が着いたとたん列の横からスッと先に入られたりするとカチンとくることがあります。マナーを守らないことにカチンときたわけですが、ここでも「待つ」ことが関係しています。
私たちの「待つ」行動と繋がる感情には、どのようなものがあるでしょうか。「心配」「不安」「悲しみ」「疲労」「悔しさ」「嫉妬」「羞恥心」「痛み」「思い込み」ちょっと考えるだけでこれだけ出てきます。
人によってはもっと複雑に絡み合っているかもしれません。待たされる覚悟をしていても大なり小なりストレスがあるのに、渋滞などで突然、待たされることになったらストレスのボルテージはいっきに上がります。
「待つ」ことがどれだけ、私たちにストレスをかけているか、これで理解していただけると思います。
トレーニング法
ということで、衝動的な怒りの根源になる感情のトレーニング法をお伝えします。私が行って効果的だったことなので誰にでも当てはまるわけではないし、環境や条件で異なります。
このトレーニング法は、エレベーターで行います。但し、一人で乗った時に限りますが、階数ボタンを押した後、ドアを閉めるボタンを押さずに自動で閉まるまで待つという単純なトレーニングです。
エレベーターの年式とメーカーによって違いますが、3〜5秒待っていると自動で閉まります。私がエレベーターに一人で乗る機会は月に15回程度で少ないのですが、2ヶ月くらいトレーニングを継続していると、閉まるまで待てるようになりました。
このトレーニングを行っていると、今の自分の精神状態が解ります。同じように待っていても、急いでいるわけじゃないのに、イライラする日としない日があります。
急いていると言っても、ストーカーに追われているならともかく、ドアが閉まる待ち時間は合計しても数十秒ですからね。よほどじゃないと待てるはずです。
これが待てるようになると、エレベーターが遅くても、レジでモタモタしている人に遭遇しても、待ち人が遅くなっても、電車が遅れても、渋滞にはまっても、長い信号待ちでも、先行車が遅くても平常心が保たれるようになります。
このトレーニングを行なうと、待っていてもイライラしなくなるし衝動的な怒りが劇的に減ります。自分のストレス度もこのトレーニングで測れますから、よろしければお試しを。
【小さな実践】
エレベーター以外で「待つ」トレーニングができることを探して試してみる
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