マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

人間関係と同じように生き物との関係を

2018年9月23日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:人生の軌跡と羅針盤

コラムカテゴリ:スクール・習い事

先日、テレビで、人が少なくなった商店街の話題作りに、金魚を利用している地域がありました。全国展開しているイベントでは、金魚アートアクアリウムがあります。

で、私も行ってみました。
 
行くまではとても楽しみにしていたのですが、行ってみると、まるでSF映画のワンシーンのように金魚が生体実験されているような空間です。


周囲の観客から聞こえてくるのは「キレイ!」とか「カワイイ!」という声は大人の女性がほとんど。中には「可哀想~」という子供の声がしたので内心、ホッとする気持ちになりました。

一緒に行った友だちが、「金魚が寝る時間に水槽をライトアップし、周りに人がウロウロしていたらストレスがかかって死んでしまう」と言っていたことが、耳に残っています。

それを言うなら、お祭りの金魚すくいはどうかというと、確かに金魚すくいの金魚はもっとストレスがかかっているでしょうね。昔からある大人も子供も楽しめるイベントです。でも、金魚が可哀想と思ったことは一度もありません。

金魚アートアクアリウムと金魚すくいのどこが違うのか考えてみると、金魚すくいですくった金魚は持って帰って飼うことが前提になっています。金魚すくいには、小さな育みや慈しみがあります。 一方、金魚アートアクアリウムの金魚は、観客に観せることが目的なので、そこには育みや慈しみはありません。



金魚鉢



物事は、視点を少し変えるだけで観えるものが大きく変わります。考え方もそれぞれです。「観て幻滅した人」「始めから観たくない人」「観て感動した人」

このように個々で価値基準が違うので、どの考え方も間違いではありません。 実際に観に行って写真を撮っている私が「可哀想だからやめてほしい」などと言ったところでなんの説得力もありません。

ただ、今回のことで私にできることは、このようなイベントを批判をしたり、知り合いに行かないように強要はしませんが、個人的には、二度とお金を払って加担しないことにしました。

生きとし生けるものは育み慈しんでほしいものです。




【小さな実践】
様々なイベントを視点を変えて観察し、新たに観えたことがあったとしたら、そのイベントに対してどのような感情が湧くのか検証してみる



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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