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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

実はレッテル貼りは自分

2017年2月23日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:人生の軌跡と羅針盤

コラムカテゴリ:スクール・習い事

ずいぶん前に、
あるセミナーの人間関係のワークで
他者から言われて一番いやな
言葉が明確になりました。

「偽善者」

直接、偽善者と言われたことがありませんが
私の潜在意識の中に
「自分は偽善者かもしれない」
という恐れの言葉があった。

この恐れは、
他者に対して自分の行動を無意識に
ブロックするトラウマのようなもの。

このわだかまりに気付いてからは、
他者のために行動を起こす際、
モヤモヤ感がほとんど「偽善者」に繋がって
いたように感じます。


そして、この恐れを発見してから
しばらくして

「偽善者」の根っこにあるものが、
コーチングを受けている時に突然、
天から降ってきたように腑に落ちました。



コミュニティモデル



私は小学6年の時に、
クラスの友だちが投票する
「善行賞」をもらったことがあります。

私が通っていた小学校は、
AクラスとBクラスの2クラスしかなく、
1クラス、男子9名、女子28名で、
女子の意見がほとんど通るようなクラス。

私は特に勉強ができるわけでもなく、
明るくヤンチャな性格で、
女の子のスカートめくりをして楽しんでた
「悪ガキ」でした(笑)

そんな私にも好きな女の子がいて、
その女の子は可愛くて頭が良く、
いつも学級委員をしているお嬢さんタイプ。

多分、好きだったからか
いたずらしてよく泣かしていました。

こんなことをしている私が
「善行賞」をとれたのはある理由があったと
後の同窓会の時に聴いた話です。


実は、いじめていた女の子本人が
クラスの女子に私への投票を
働きかけてくれていたそうなんです。

そんなこととはつゆ知らず、
当時の私は、賞をもらってから、
少しずつ変わってゆきました。

自然児で何も考えずに
本能だけで行動していた悪ガキから、
「こうあるべきだ」とか
「こうしなければいけない」という
他者の評価を意識しカッコつけるようなって、
女の子への優しさが
偽善的になっていったのです。

小学校の卒業式を控えた数日前、
その女の子から、
突然、こう言われたのです。

「小橋くん 変わったね」

そう言った女の子は、
とても悲しい顔をしていたように
記憶しています。


中学に入学しても、
その女の子とは縁があり、
同じクラスになりましたが、
ほとんど口をきくことはありませんでした。

彼女に言われた言葉は
その当時に蓋をしてしまっていたのです。

昔、大好きな彼女に言われた
「変わったね」の言葉で
私はいつの間にか偽善者のレッテルを
自分自身に貼っていたのでしょう。


コーチングによって、
長年、蓋をしていた偽善者の根っこの
レッテルを剥がせたのです。

トラウマを発見しても
中々解決に至らないのは
トラウマの根っこと向き合っていないから
かもしれませんね。




【小さな行動】
自分が打ちひしがれている時に
言われたくない言葉を書き出す
その中にあなたの「恐れ」がある



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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