未来の姿を見せてくれ!!―経営計画の策定作業は口述筆記に似ている―Ⅳ(おしまい)
今日の目次
・計画的生活?できたことなどなかった
・10年後、20年後のシミュレーション
・三日と続かなかった
・「夏休みの友」は今でもあるんでしょうか?
計画的生活?できたことなどなかった
大人は子供によく「ちゃんと計画を立てて生活しなさい」的なことを言いますよね。だけど皆さん、子供の頃、例えば夏休み、計画的に過ごしたことなんてありました?
私はできた例(ためし)などありませんでした。
仕事柄、お客さんには計画的な経営というものをお勧めしています。ちゃんと経営計画を立てて、目標数字をしっかり見据えて、今やるべきことをしっかり把握して・・などといった助言を行ない指導することが、事務所の仕事を進める上での重要な役割の一つになっています。
通常の基本業務としては、会計専用のシステムを顧客に導入してもらいそれを一緒に動かしている、ということになります。もちろん主としてパソコンを使ってのシステムであることは言うまでもありません。
近年、それらのシステムに会計処理だけでなく、経営計画を立てるためのソフトも組み込まれてきています。これもやがて標準装備になるかも知れません。
こういった流れを受けて、現在すべての客さんにではないものの、経営計画を考えてください、作成してください、ということをお勧めしています。数字に無頓着な経営者は結構多いもので、こういったシステムを通じて、自社の業績にきちんと向き合ってもらうのは、会計事務所の大事な仕事の一部でもあるのです。
10年後、20年後のシミュレーション
しかしここで、こんな疑問が湧いてくるかも知れません。「それではお前は経営計画をちゃんと立てて、その計画通りに経営し、成果を出しているのか?」という問いです。私も経営者の端くれですから、自らの事業に関して計画的な経営というものが求められていることは間違いありません。
それはわかっていたので、今まで何回か計画みたいなものは考えたり立てたりしてきました。しかしそれを「忠実に実行したぞ。」という実感は残念ながらありません。
ただ、パートナーの女性税理士が真面目で実にキチンとした人なので、彼女サイドでは、ちゃんと将来についても考えているようです。先日も10年後、20年後事務所がどうなるのかというシミュレーションを見せてくれました。
私はといえば、そういった話を聞いても「ほほう、なるほど。こうなるわけですね。」というばかりで、まるで他人事のようです。もちろん、そういった彼女の姿勢については、ちゃんと尊重しているわけで、あまりピンときていない私の方が悪いのは言うまでもありません。
三日と続かなかった
計画的に生きる、生活する、或いは経営すると考えたときに、「俺ってどうだっただろうなあ。」と、これまでの自分を思い返してみました。中でも、子供の頃に帰って思い出すのは冒頭に書いた「夏休み」です。
皆さんはどうでした?夏休みに入る前に、誰しも先生や親に「長い休み中は、ちゃんと勉強や生活の計画を立てて、ダラダラした毎日にならないように気をつけなさい。」的なことを言われた記憶があるんじゃないでしょうか。もちろん私も言われた覚えがあります。
で、おそらくその計画みたいなものを、一応立てたのだろうと思います。しかし、そんなものは三日と続かなかったことは言うまでもありません。
大人だって難しい計画的な生活。そもそも、小学生が計画的に勉強し生活するなんてあり得ない話、という気もします。
「夏休みの友」は今でもあるんでしょうか?
ところで、当時は「夏休みの友」という、生徒全員に共通に配られる冊子があって(今でもあるんでしょうか?)それが宿題でした。毎日1頁ずつきちんと勉強するように作られていました。
しかし、そんなもの守るわけもありません。私は最初の2日か3日で、とっとと全部済ませてしまって、あとは絵を描くとか作文を書くとか日記をつけるとかいう宿題だけが残ったものでした。
長い長い夏休みは、もうすることもなく、毎日うだるような暑さの中で(当時エアコンなんてなかったので)何をして過ごしたらいいものかウダウダしていたのでした。計画なんてなんの関係もなく、大人の都合で海水浴や旅行、お祭りなどが途中で組み込まれたりもしました。
まあ、この夏休みの話は、ほんの一つの例えに過ぎません。つまり、「計画を立ててその計画通りに忠実に生きる、生活するなんて、俺の場合まるでなかったなあ。」ということなのです。
しかしこれは基本個人レベルの話です。事業となればそうも言っていられないことになります。
これは大人の夏休み
つづく
PS
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
上記の通り、いささかユニークな税理士です。
この業界人特有の硬さはみじんもありません。
私と話すと面白い、という方がたくさんいらっしゃいます。
というのは、話しの中心がマーケティングだからです。
「未来」が主軸であり「過去」にはあまりこだわりません。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。



