「決算書」についての大胆な見解―コンサルティングをどう考えるか―
[コンサルティングの価値とは]
企業業績を判断するために必要とされるのが財務諸表です。
その中で、企業活動の1年間の結晶が「決算書」ということになります。
この「決算書」をベースに、少し変わったコンサルティングの話をしてみたいと思います。
財務諸表及び「決算書」は、基本的に貸借対照表(B/S)損益計算書(P/L)から構成されています。
この二つの指標を基に、企業業績や財務状態を判断するわけです。
ちょっと冷静に振り返っていただければわかると思うのですが、通常、企業業績を上げるためのコンサルティングというのは、上記の「損益計算書」における数字を伸ばすためのものがほとんどです。
業績アップの結果は、そのまま「損益計算書」に反映されるからです。
コンサルティングには、営業コンサルティング、顧客獲得コンサルティング、ブランディングコンサルティング、新規商品開発コンサルティング、マーケティングコンサルティング、販売促進コンサルティング等々、いろいろなタイプのものがあります。
考えてみれば、これらはすべて「損益計算書」における数字を伸ばすためのものです。
これは当たり前の話であり、高いコンサルティングフィーはそこに直結しなければ意味がありません。
会社の数字を伸ばしてこそ、コンサルタントを登用し、コンサルティングを受ける価値があるのです。
そういった「損益計算書」を良くするための努力の積み重ねの結果が「貸借対照表」ということになります。
これは、その努力が報われていれば良い数字で示され、努力が足りないか何かの不運に見舞われたりすれば悪い数字で示されるのです。
このように「貸借対照表」は積み重ねてきた結果であり、いわば企業が獲得してきた様々なプラスの資産、マイナスの資産をすべて表わしています。
つまり、総合的な意味で「企業資産」を表現しているものなのです。
つづく