ビジネス英語上達のコツは中学英語
ある程度のビジネス英語は誰でも習得できる
昨年10月に運行を始め、話題になっている豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」。この秋の第二期クルー募集が発表されました。今期は集客の半分がアジア富裕層をはじめとする外国人がターゲットということ。となると、期待されるのは、外国人を相手に英語での接客ができるクルーです。
国際語である「英語」。その英語を仕事で使うには、どのような心構えが必要なのでしょうか?ビジネス英語と言えば、難しい印象を持たれますが、シンプルな英語が基本です。つまり、ある程度のビジネス英語の習得は誰でも可能なのです。
レベルによっては、さまざまな英語表現、必要語彙(い)と多角的に究めていく必要はあります。しかし、自身の持つ英語力を駆使し思いを伝えようとする姿勢が、最も大切です。接客、交渉、そして会議などでは、即座にやり取りする能力が不可欠ではありますが、「あわてず丁寧に」を徹すれば、話すことに恐れはなくなるはずです。
外国語は、多くを聴くことから話せるように、そして、多くを読むことから書けるようにと鍛えられます。それでは、具体的にどのように努力をしたら良いのでしょうか?
中学英語をしっかりと見直せばビジネスにも使える
まずは、中学英語の基本を確認しましょう。これは、書くビジネス英語でも、話すビジネス英語でもとても役に立ちます。「中学英語の文法なんて受験英語じゃあるまいし」なんて思ってはいけません。中学3年生までの文法をしっかりとおさえてさえいれば、後はレベルに応じた語彙や表現の開拓です。
そして、中学英語で学ぶ短い英文をたくさん、何度も音読しましょう。例えば「Thank you!」という英文を耳にした時、頭の中で「あなたに感謝⇒ありがとう」と翻訳をしていますか?おそらく、していないと思います。使えそうな短い英語をたくさん音読していくことで、すべての表現は頭の中で翻訳されずに、英語のまま理解され、英語回路を作り、それが英語脳作りへと貢献してくれます。
基本をつかんだ後、次に挑戦してほしいことは、実際に使ってみること。シンプルな基本英語だからこそ、主語を入れ替えたり動詞を選んだりしながら、簡単に応用できるはずです。そして、小説を読んだり、ニュースを聴いたり、次の段階に少しずつ引き上げていきましょう。話すビジネス英語については、スピードよりも発音をしっかり意識してください。
それぞれの国で第二言語として使われる、やや癖のある英語たちは「World Englishes」と呼ばれるようになりました。ネイティヴのような自然な英語で話せるように、きれいな英語を毎日聴いて、英語を楽しんでください。
国際社会への“一歩”を後押しする英語教育のプロ
ゴーン恵美さん(恵美&ジェフゴーンえいご教室 ENGLISH CORNER)