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スマホ依存に陥った子どものケア

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子どものスマホ利用が爆発的に増加。「スマホ依存」は深刻な問題

スマホ依存に陥った子どものケア

近年、スマートフォンを手にする人が増えています。携帯電話を持つ人の中で、スマホ所有者の割合は過半数を超えているそうです。これに伴い、小中高生など、子どものスマホ利用も爆発的に増加しています。民間の調査会社によると、今年3月の小学生のスマホ所有率は38%(10歳以上対象)、中学生が55%、高校生で88%となっており、全体では半年間で10%も増加しているとのことです。

スマホ所持率の増加に伴って心配されているのが、「子どものスマホ依存」の問題です。「依存」の状態とは、その行為や物質によって得られる刺激を求める欲求が抑えられなくなり、その刺激を求める行動が何物にも優先してしまう状態です。

「スマホ依存」の状態とは、文字通り、スマホの使用が、勉強や運動など学生としての本分より優先的になってしまうことです。本来であれば心身ともに大きく成長し、大人になるための様々な準備をする期間に、その機会を大きく失うことになり、結果、その後の人格形成や能力の発達に少なからず影響が起こることは否定できません。

「友人とつながっていない状態」が不安。常にSNSをチェック

スマホは、「PCの前に座って、電源を入れなければできなかったこと」が「どこでも好きなときにできる」画期的なツールです。しかし、便利な生活を送るための道具に「依存」してしまうことで、子どもの生活に支障が出てしまっては本末転倒です。

スマホ依存に陥って起こる問題には、「不眠」「視力の低下」「親や友人との会話が減る」「スマホを手元から離せなくなる」(禁断症状)などがあげられます。子どもがスマホに夢中になる要素として、「LINE」「Twitter」に代表されるSNSと、無料で楽しめるゲームなどの「アプリ」、そして世界中の音楽や動画をいつでも見聞きできる「You Tube」などが挙げられるでしょう。

「LINE」や「Twitter」には、気軽にいつでもコミュニケーションを取れる利便性と、それゆえの拘束性があります。子どもは、小学生から中学生・高校生と成長していくほど、親よりも友人とのつながりが深くなります。親に言えない悩みでも同世代には話しやすく「友人とのつながりを大切」と感じるがゆえに、「24時間つながっていられる環境」に置かれると、「つながっていない状態」が不安になり、常にSNSをチェックせずにはいられなくなるのです。

依存状態にある子どもから、無理やりスマホを取りあげるのはNG

スマホ依存は子どもだけの問題ではありませんが、子どもの場合には家庭でしっかりと話し合いを行うことがとても重要です。くれぐれも「依存」の状態にある子どもから、無理やりスマホを取り上げることはしないでください。依存は、対象から急に遮断されるとパニックの状態に陥ることがあります。

子どもが「スマホ依存」に陥ってしまった場合には、以下のようなことを考えてみましょう。

(1)家庭内でルールを決めて、それを徹底する(「午後8時以降は電源を切る」「無料の利用制限アプリを上手に使う」など)。
(2)子どもが他に関心を持てそうなものを一緒に探す(スポーツでも音楽でもダンスでも、行動することで達成感を感じられるもの)。
(3)親のネットリテラシ-を高め、子どもに伝える(リテラシー:対象を理解し活用する能力)。

最後の(3)が、最も重要で最も難しいことかもしれません、PCやスマホの技術はとてつもない速さで進歩しています。今できないことが、半年後には普通にできるようになることはざらで、大人でも完全にその機能を理解していない人の方が多いでしょう。

しかし、現代は生まれた瞬間から生活の中にスマホがある時代です。だからこそ、ネットの中で行なわれていることを親が正しく理解し、「ツールに縛られるのではなく、ツールを使いこなす術」を子どもに伝えていくことが大切です。

西尾浩良

心理カウンセリングで心を癒やす心理カウンセラー

心理カウンセラー

西尾浩良さん(西尾心理療法指導室)

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