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朝5分の転倒予防ストレッチ

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高齢者の転倒死が急増。「日本転倒予防学会」が設立

朝5分の転倒予防ストレッチ

毎年、7,000人以上の高齢者が転倒により亡くなっています。これは交通事故死の7,500件に迫る数字で、年々増えています。死亡には至らなくても、転倒により大腿骨を骨折したり、頭部外傷を招いたりして、要介護状態に至る事例もあります。

このような状況を踏まえ、転倒予防の重要性を周知させるため、医療、看護、介護、福祉その他さまざまな分野の専門家を中心として、4月1日、「日本転倒予防学会」が設立されました。建物のバリアフリー化などはもちろん必要ですが、まず私たちがすぐにできることは、やはり健康な体を保つことです。今回は、毎朝の習慣にしたい5分でできる簡単なストレッチを紹介します。

転倒防止には、布団から出る前のストレッチが有効

誰でも朝は頭がボーっとしていると思いますが、体も同じです。体が覚醒しない状態で、横になって休んでいた体をいきなり動かそうとすると、体の動きと脳がうまく噛み合わず、バランスを崩し、つまずいたり転倒したりしがちです。

転倒防止には、布団から出る前のストレッチが有効です。まずは体に、朝を迎えたことをストレッチで知らせましょう。手足を動かし、体を伸ばすことで、スッキリと体が目覚めていきます。

1、目覚めのためのストレッチ
布団やベッドの中で腕や足を大きく伸ばし、ゆっくりと手足をグーパーする。そして、右腕と左脚、左腕と右脚の組み合わせで、斜めの線を意識して体を引っぱるように伸ばす。

2、膝を抱えて「赤ちゃんのポーズ」
①仰向けに寝て深呼吸し、膝を胸まで引き上げる。
②両腕で膝を抱え、頭を膝につけるように持ち上げ、ゆっくりと呼吸。
③息を吐きながら腕と足を伸ばし、大の字になってリラックス。

お腹の中の赤ちゃんがするポーズに似ているので「赤ちゃんのポーズ」と呼ばれます。①と②の二つの動きをすることで、下半身と首の緊張がほぐれてきます。さらに③で大の字になることで力が抜け、脳と体が一緒に動き出します。

意識がはっきりして、体が温まってきたらゆっくりと起き上がってください。このような単純な動作でも、毎日の習慣にすることで確実に転倒予防につながります。日常生活に取り入れ、健康な毎日を過ごしましょう。

痛みを癒す柔道整復師

立花健さん(たちばな整骨院)

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