爆発火災を防ぐスプレー製品の安全な破棄方法
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ごみ収集車や廃棄物処理施設火災の約7割はスプレー缶類が原因
先日、品川区の路上で、ごみ収集車が激しく炎上するというショッキングな火災事故が起きました。出災原因は、ごみとして捨てられたスプレー缶の爆発によるもの。東京消防庁によれば、ごみ収集車や廃棄物処理施設火災の約7割は、スプレー缶類が原因とのことです。爆発火災を防ぐためには、捨てる側の私たちがスプレー缶(エアゾール缶)・ガスボンベの安全な破棄方法を守らねばなりません。
スプレー製品は、液化石油ガスやジメチルエーテルなどの可燃性の高圧ガスを噴射剤として使用しているため、使い切っていないスプレー缶をそのまま捨てると火災の原因になります。身の周りは、たくさんのスプレー製品に囲まれています。ヘアスタイリング剤や消臭スプレー、寒い時期は鍋料理で大活躍のガスボンベなどが代表的なものです。どれも生活に欠かすことはできません。
ガスが残っている場合は必ず中身を出し切ってから破棄
破棄するときは、噴射ボタンを押して、「シューと音がしない」「振ってシャカシャカ音がしない」を確認します。ガスが残っている場合は、引火による火災を防ぐため、必ず火気のない、風通しの良い屋外で、噴射ボタンを断続的に押して中身を出し切ってください。ティッシュや新聞紙に吹き付けることで、周囲への飛散を軽減します。残存量が多い場合は、メーカーのお客様相談室に問い合わせましょう。
スプレー缶には、捨てる前に少量残ったガスを抜く「ガス抜きキャップ(残ガス排出用)」が装着されています。各々の製品で排出法が違いますので、製品表示を確認してください。ガス抜きキャップも火気のない風通しの良い屋外で使用します。なお、ガスボンベには付いていませんので、必ず使い切ってから破棄するようにしてください。
また、自治体によっては、スプレー缶に穴を開けて破棄する場合がありますが、穴開けの際に可燃性の高圧ガスが噴出し、火災事故が報告されています。破棄の際の穴開けが必要かどうかは自治体により異なりますので、事前に確認しましょう。
空気が乾燥して火災が増える今の時期。スプレー缶・ガスボンベの安全な破棄が、火災を未然に防ぐことにつながります。
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