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受験目前の子どものやる気を引き出すには?

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親があれこれ干渉すると逆効果

受験目前の子どものやる気を引き出すには?

受験を間近に控えた今の時期、親は普段以上に子どもの様子に敏感になりがちです。「勉強しない」「成績が上がらない」と、ヤキモキする傾向にあります。何とか志望校に合格してほしいと願う親心はわかりますが、気をつけなければならないのは、子どものやる気を高めようと親があれこれ干渉してしまうこと。むしろ、親が関われば関わるほど、子どもは反抗的な態度をとり、逆効果になることも少なくありません。

そもそも、やる気は人に上げてもらうものでも高めてもらうものでもありません。子どもの「合格したい!」という思いを引き出してあげて、「よし!しっかり勉強するぞ!」という行動につなげてあげるように意識しましょう。

子どもを100%信じきれるかどうか、親の人間力が試される

では、どのようにすれば子どものやる気を引き出せるのでしょうか。最も大切なことは、子どもには「やる気」も「能力」も「行動力」も「可能性」もあると、親が信じて向き合うことです。子どもにあるたくさんの才能を信じきれるかどうか、これは親の人間力が試される時でもあります。親から100%信じてもらうと、子どもは自信がつきます。結果だけではなく、存在そのものに自信を持つのです。

「この子は私が助けてあげなければダメな子だ」と思い、子どもが望む前に手を出して助け、注意をし、指示命令を出してしまう。このような親も多いでしょう。しかし、「子どものため」と言いながら本当は親が安心したいのではないでしょうか。親も周りの人から認めてもらいたくて、一生懸命になっているのかもしれません。これでは、子どもはいつまでたっても親に依存しなければ生きていけない赤ちゃんのままです。子どもが成長するに従い、親はヘルパーからサポーターに立場を変える必要があります。

受験を自立型の人間を育むチャンスととらえて

力や立場で親の思いどおりに子どもを動かすのではなく、毎日の生活をよく観察して勉強以外のことでも小さな成長や変化、成功体験、そして、その子の存在そのものを認める言葉を親が正直に伝えることが大切です。子どもをおだてるのではなく、「頑張っている姿を見て嬉しかった」「手伝ってくれて助かった」など親の正直な気持ちを伝えましょう。

子どもは自分の存在に自信がないと、一歩前に踏み出す勇気が湧いてきません。「いつでも、どのような状態でも、親は自分のことをとても大切な存在だと思ってくれている」。この安心感が、目の前の困難なことに対してもチャレンジしてみようという意欲や行動力を引き出すキーワードです。

これから先、様々な困難なことに対しても自分で考えて、工夫し、自ら行動を起こして責任を取るという自立型の人間を育むヒントは、親子の温かいコミュニケーションの中にあります。そういった意味において、受験は大きなチャンスなのです。

ビジネスコーチのプロ

栗栖佳子さん(株式会社宙(sora))

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