消費増税でお父さんのお小遣いを減らさないためには?
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消費増税による負担が、お父さんのお小遣いを直撃?
来年4月から消費税が8%になることが正式に発表されました。みずほ総合研究所によると、消費税引き上げに伴う家計負担は、年間の収入が500万円~600万円の世帯で87,591円になると試算されています。ライフスタイルや家族構成によって金額に差が出ますが、毎月7,000円以上の負担増となりそうです。
増税分の収入が増えない限り、何かしらの出費を抑えなければなりません。その候補にすぐさま挙げられるのが「お父さんのお小遣い」や「食費」。簡単に節約できるものとして、どの家庭でも対象にされる傾向にあります。
お父さんのお小遣いの目安は、月の手取りの10%が目安です(昼食代除く)。増税になれば、当然、お父さんの出費も増えます。無理に下げてしまうのは酷です。あまりやりすぎると、仕事へのモチベーションにも影響するかもしれません。
また、毎日の食費に関しては、品質を落とすことを考えがちです。産直の野菜や無添加食品、国産にこだわりを捨てることはありません。本来、節約すべきは、外食や、行きたくもない飲み会、なんとなく買ってしまう嗜好品です。食品ロス(食べられるのに捨ててしまう食品)を減らすことを意識するだけでも節約につながります。
「固定費」の見直しこそ、消費増税対策に有効
消費増税の対応策として本当にすべきことは、「お父さんのお小遣い」や「食費」の削減ではなく、「固定費」の見直しです。景気が良くなったと一部では言われていますが、それでも住宅ローン金利は低水準です。住宅ローンを組んでいる世帯の場合、借り換えにより月々の支払いを抑えることができる可能性があります。
保険は、生損保に限らず、知らずうちに保障が重複していることが多々あります。目に見えない無駄に気がつけば、保険料を大幅に節約できます。最後に通信費。スマホが普及している今、なんとなく高い通信費を払っていませんか?スマホが本当に必要なのかどうかを再確認をするとともに、通信費をカットする方法を自ら調べる努力も必要です。
固定費の見直しは面倒なため、手をつけない人がほとんどです。しかし、面倒な作業を一度してしまえば毎月の節約に貢献できます。増税まで半年を切りました。何もしなければ、ただ出費が増えて家計を圧迫するか、将来のための貯蓄が減るだけです。お父さんのお小遣いを減額しなくても良いように、今から家族で対策しましょう。
子育て中の女性目線を大切にする家計とお金のプロ
北村きよみさん(合同会社エベッサコンサルティング)
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