日本とカナダ、シェールガス輸入で合意。家計への影響は?
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最近よく耳にする「シェールガス」って?

最近、「シェールガス」という言葉を耳にする機会が増えてきました。シェールガスとは天然ガスの一種で、世界中に埋蔵されているとみられています。採掘技術の向上により生産コストを抑えることが可能となり、現在、「シェールガス革命」と呼ばれ世界的に注目を浴びています。
カナダとの輸入同意で、日本が天然ガスの価格交渉を優位に
天然ガスは、日本の火力発電所などでも使用され、その多くを輸入に頼っている状況です。そんな中、先日、「カナダとシェールガス輸入で合意」といった報道がなされました。カナダに先立ち、アメリカが2017年頃からの日本へのシェールガス輸入を決定しています。カナダからは2019年に開始予定ですが、パナマ運河を経由せず短距離で運べることから輸送コストを省くことができ、アメリカより安価で輸入できるようになります。
また、これまでアメリカは天然ガスを輸入していましたが、自国で生産するようになりました。これを受けて、これまでアメリカに輸出していた国が日本市場の開拓を考えているとみられています。日本側からすれば輸入先の国が増えれば増えるほど、価格交渉を優位に進めることができます。その他、周辺国と連携して大量購入を行うることで価格を引き下げる「共同購入」の案も検討されています。
電気料金やガソリン価格は値下がりする?
ゆくゆくは、安価な天然ガスを多く輸入できるようになると、電気料金の値上がりは避けられるようになるかもしれません。また、製造に電気を大量に要する商品価格が安くなったり、天然ガスの普及でガソリン価格が抑えられたりすることも考えられます。
しかし、輸入は数年後です。交渉は始まったばかりなので、残念ながら家計に反映されるのはまだ先の話でしょう。そして、シェールガスの採掘を続けるのは難しい、との見解を述べる専門家もいるようです。エネルギー資源の少ない日本に住む者としては、なんとか長く利用できることを願うばかりです。
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