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「自分の都合のよい時間に働きたいから」が非正規の理由トップに。810万人、2位と469万人の差

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ビジネス

「自分の都合のよい時間に働きたいから」。非正規で働く人が、いまの雇用形態についた主な理由(統計上の項目名は「現職の雇用形態についた主な理由」)として最も多く挙げたのが、この理由でした。810万人で、前年同期に比べて79万人増えています。理由別の内訳の合計に占める割合は、最多の38.6%です。総務省統計局が2026年8月10日に公表した労働力調査の詳細集計、2026年4〜6月期平均によるものです(総務省「労働力調査(詳細集計)2026年(令和8年)4〜6月期平均」 )。

一方で、「家計の補助・学費等を得たいから」は341万人で、37万人減っています。「正規の職員・従業員の仕事がないから」は161万人で、15万人減りました。「家計の補助や学費のため」「正社員の口がないから」という理由は減り、「時間を自分で決めたいから」という理由が増えているのです。2位との開きは、前年同期の353万人から469万人へと広がりました。

ここで確かめておく必要があるのは、正規の職員・従業員も3,732万人と23万人増えて、13期連続の増加だという点です。非正規が増えたのは、正規が減った結果ではありません。非正規は2,146万人で33万人増え(4期ぶりの増加)、比率は36.5%です。両方が増えたうえで、非正規を選ぶ理由の中身が変わっているのです。

その他の理由としては、「家事・育児・介護等と両立しやすいから」を挙げた人が229万人で、5万人増えました。「専門的な技能等をいかせるから」を挙げた人が、6万人増えて175万人に。時間の都合で選ぶ人が最も多いのは確かですが、自分の身につけたものをいかせる場所として選んだ人も、これだけいます。

この統計は、現職の雇用形態についた主な理由を尋ねた結果を集めたものです。全員が望んで時間を選んだわけではありませんが、それでも810万人という数字が示しているのは、「自分の都合のよい時間に働きたい」が非正規を選ぶ理由の最大のものであり続け、この1年でさらに79万人分増えたという事実です。働く人の関心は、「どこに勤めるか」「いくらもらえるか」だけでなく、「自分の時間をどう使うか」にも広がりつつあるのかもしれません。ただし、非正規で手に入るのは、雇われる側の中での時間の融通です。仕事の量も収入も、決めるのは雇う側です。だとすれば、時間も仕事の中身も自分で決められる起業が、これから改めて注目されることも考えられます。もっとも、これは統計から読み取った私の推測で、起業を考える人が増えたというデータがあるわけではありません。それでも、時間に縛られず働きたいと思うなら、その第一歩を考え始めるのに、いまは悪くないタイミングでしょう。

新井一

稼ぎ力を引き出す起業支援キャリアカウンセラー

起業コンサルタント

新井一さん(起業18フォーラム)

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