マイベストプロ

JIJICO powerd by マイベストプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. JIJICO
  3. くらし
  4. 気になる職場での「音」ハラスメント。自覚を持つことが改善への第一歩!

気になる職場での「音」ハラスメント。自覚を持つことが改善への第一歩!

カテゴリ:
くらし
解決!アスクミー JIJICO

隣の人の声が大きすぎて、対応中の電話が聞き取れない。パソコンのキーボードを力いっぱい叩く音が気になって、仕事に集中できない。引き出しを閉める音や書類をまとめる音など何かにつけ動作音が大きく、その度にイライラする。このような経験はありませんか?これらすべて、職場での「音」ハラスメントの例です。

職場で周りの「音」が気になった経験があるのは55.5%

マイナビニュースの調査によると、「職場で周りの人の音が気になったことがあるか?」という質問に対して、「ある」と答えた人は55.5%でした。冒頭に述べた音に加え、他には舌打ちやため息、鼻をすするなどの体の音、ボールペンをカチカチする音、乱暴な音、話し声や笑い声などが挙げられています。

「音」ハラスメント、音に無頓着な本人は気付いていないかも

さてここで注目すべきは、今挙げた音はすべて本人に「悪気はない」ということです。つまり音の張本人は、たいていの場合、自分の音が周囲にとって迷惑であることに恐らくは気付いていません。

電車でイヤホンから音漏れしていても平気な人や携帯で話す声が必要以上に大きい人を見かけることがありますが、このように普段の生活でも音に対して無頓着なタイプの人が無自覚にやってしまうのが「音」ハラスメントです。

問題は、プライベートな空間で「音」をまき散らしているのとはワケが違うということです。職場は、仕事をする場です。そこで共に働く人々への配慮があってしかるべきです。そこに気が付かないのは、社会的に未熟であると言わざるを得ません。

「音」もひとつのマナー。「音」を立てずにいることはできないのですから、せめて常識的な「音」の大きさでいること。周囲が気持ちよく仕事を進められるよう、不快な「音」は控えること。これらの努力が必要です。

自分が出す音の大きさを自覚することが改善への第一歩

ただし、この場合本人は意識してやっているわけではないケースがほとんどですので、上司や先輩がきちんと教えてあげるのが良いでしょう。もしかするとこれまでに誰からも、「音」が大きいと注意してもらえなかったのかもしれません。

まずは自分が出す「音」の大きさを自覚してもらいましょう。自覚が改善の第一歩です。逆に「音」で思い当たることがある人は、普段一緒に仕事をする人達に自分のたてる「音」が迷惑をかけていないかきいてみることも大事です。

マナーは思いやり。ハラスメントと指摘する時は同時にマナーを振り返って

精神的な苦痛を与えることを指す「ハラスメント」。この言葉が最初に注目されたのは、1980年代後半の「セクシャルハラスメント」でした。元々は、職場で力を持つ人による「弱いものいじめ」といった意味のハラスメントが、今では様々な局面で様々な形態のハラスメントが存在、その数は30種類を超えるとも言われます。

なんでもかんでもハラスメントと騒ぎたてる風潮はいかがなものかと思いますが、その為に仕事に集中できず「働きづらい」と感じるなら、何らかの改善策を考えるのは当然です。

それと同時に考えたいのは、自分も誰かに対してのハラスメントになっていないかどうか。スムーズに仕事が進むよう、相手を敬い気遣うのがビジネスマナーです。つまりマナーは思いやりです。ハラスメントを考える時、それは自身のマナーを振り返る良い機会なのではないでしょうか。

城戸景子

外見とマナーを仕事の即戦力にするイメージコンサルタント

マナー講師

城戸景子さん(STUDIO STELLA)

Share

関連するその他の記事

終活―――生前整理をする時に気をつけるべきこと

外出が躊躇われる状況になって以来、身の回りのモノの片付けに手をつける方が多くなっています。家に居る時間が増え、思いがけず溜まった服や趣味のコレクションなどに向き合うよい機会となったようです。そこで、終活の一環として身の回りを整理する時の注意点を四つご紹介いたします。

薩野京子

薩野京子さん

死の準備を通して人生の輝かせ方を教える終活の専門家

ファクトチェックの考え方とは?氾濫する情報の中に埋もれる現代人は、何を判断材料にすればいい?

情報の海の中から正しいものだけを読み取り、思い込みによる誤った判断を回避するために、日頃から私たちは何を心掛けるべきでしょうか。研究開発プロデューサーの中喜隆さんに聞きました。

中喜隆

中喜隆さん

日本の研究開発を効率的にアップデートする専門家

SDGsにもつながる「サーキュラー・エコノミー」とは? 中小企業の取り組み事例からビジネスチャンスを知る

今、期待されているサーキュラー・エコノミーの考え方とはどのようなものなのでしょうか。国内の取り組み事例をはじめ、今後の展望と課題について、中小企業診断士の岡本洋平さんに聞きました。

岡本洋平

岡本洋平さん

中小企業経営者のお悩みをワンストップで解決する経営支援のプロ

創業90年3代目ハンコ屋が『脱ハンコ騒動』から観る時代の転換点

本記事では、創業90年のハンコ屋店主による、コロナ禍で進むデジタル化での『脱ハンコ騒動』について詳しく記載されています。

小林仁

小林仁さん

「物語」のある商品でお客さまの背中を押す印鑑と認定証作りのプロ

カテゴリから記事を探す

キーワードから記事を探す