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  1. みずほ銀行が今後10年で1万9000人削減

みずほ銀行が今後10年で1万9000人削減

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フィンテックの普及で、金融機関以外の新興IT企業により収益が圧迫

フィンテックとは、例えばモバイル(スマートフォン)決済、クラウドファンディング、暗号通貨などが、該当します。モバイル決済は、スマホなどを使ってクレジット決済を行うことです。クラウドファンディングは、インターネットを経由して不特定多数から資金調達をすることやそのサービスのことです。暗号通貨は、ビットコインなどのような暗号を利用した仮想通貨を言います。

これら金融機関以外のITを駆使した新興企業が登場し、金融機関は収益を圧迫され、みずほ銀行に限らず、3メガバンクは、AIやロボット等を使用するデジタル化で業務効率を向上させ、収益を上げていかなければならないと判断しました。みずほ銀行は今後10年で国内外1万9000人、三菱東京UFJも9500人を削減する予定です。既に送金などはパソコンやスマホを使って出来るようになっていて来店者数も減少していることから、店舗数についても削減していくとのことです。

欧米の金融機関のデジタル化は先を行っている

先端を行く欧米の金融機関では、デジタル化による効率化が進んでいます。ゴールドマンサックスでは200人のコンピューターエンジニアが管理する自動プログラムを駆使して、本社で600人雇っていたトレーダーを2人まで削減したそうです。また、バンク・オブ・アメリカでも完全自動化した無人支店を3店舗開業しました。

日本のホワイトカラーの削減は遅れている

工場など生産現場では、ロボットなどの導入で生産性は上がっていますが、日本の生産性は、G7の中で最低で、特にホワイトカラーの生産性の低さは顕著です。バブル崩壊時にはホワイトカラー職にコンピューターを導入する機運もありましたが、日本の場合、解雇が余程の合理性が無い限りはできず、職務を変えてでも雇用を守る必要がありました。

そのため、ホワイトカラー職へのコンピューター導入を諦め、そのまま生産性が低いまま今日に至っているという現状がありました。しかし、少子高齢化による人手不足と今回のようなグローバルな競争激化が相まって、ホワイトカラー職への生産性向上を図る必要に迫られてきました。

今後は銀行に限らず、全ての産業でホワイトカラーの削減が始まる

今回は、大手金融機関ということでクローズアップされていますが、状況は金融機関に限らず同じで、当然全ての産業でホワイトカラー職の削減が進んでいくでしょう。現に私ども社会保険労務士や税理士など、いわゆる士業も8割方の仕事がAIで置き換えられる、と言われています。

今まで培ってきた能力がある日突然AIに取って代わられる「断絶」が起こり、大手企業にホワイトカラーとして就職できさえすれば、一生安泰は無くなることでしょう。ただ、金融機関の仕事が減ったとしても新興のフィンテック企業など新たな産業も出てくるわけで、雇用全てが無くなることもないでしょう。今後は、AIなどコンピューターに代替え出来ないような仕事をしていく必要がありそうです。

影山正伸

労務管理(給与計算含む)と人事・賃金体系整備に精通した社労士

影山正伸さん(影山社会保険労務士事務所)

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