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子育てに悩む母親に 育て方が悪いわけではない 育て方がわからないだけ

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スクール・習い事

子育てが上手くいかないことを一人で抱え込んでしまう母親

よく私のところに、子育ての相談をお電話で頂くのですが、ほとんどの方が小さい声で、まるで悪い事をしているかのように話をされます。
そして、話しているうちに「やっぱり大丈夫です」と言う全然大丈夫そうでないお母さんもいます。
子供に手を挙げてしまったり、怒鳴ってしまったりとご自身を責めます。
自分の育て方が悪かったんじゃないかと、親兄弟にも話せず、誰にも言うことが出来ず一人悩まれています。

私はそのような方に次のことを必ず伝えます。
今までの事は今までのことと受け止め、子供もお母さんの対応も、悪くないのですよ。
ただやり方がわからなかっただけですと。
そのやり方を一緒に考えていきましょうと話をするようにしています。

母親の育ってきた環境が原因のことも

子供の問題を、その問題だけを取り出してみることが出来ればいいのですが、問題と子供のアイデンティティーを一緒に捉えてしまい、無意識にも、とことん子供を追い詰め、アイデンティティーまで不本意にも傷つけてしまう母親がいます。
そして、その追い詰めている母親自身も精神が不安定になってしまうことが多く見受けられます。
やがてそのことが、お互いに深い傷となり心に刻まれているケースが目につきます。

この問題を紐解いていくと、その母親自身の育てられ方にまで影響していることがわかります。
母親一年生のお母さんは、とくに自分の育てられた環境しかわからないので、そこの部分について話をしていくと原因がわかることがよくあります。
「自分もそう育った」という話をしていく中で、「だからかぁ」と気付き、堰を切ったかのように泣き出す母親も少なくないです。
育ってきた環境というのは、自分の中の無意識な部分からも出てきて、またその子供に接していくのです。

母親がマイナスの状態、例えば家庭環境に問題があり、家を早い時期に飛び出してしまい、10代で妊娠出産したような場合、親の愛情が子供に伝わることが少なくなります。
そのような家庭環境で育った子供が親になった時、実の子供にどう接していいかわからず、結果的に子供に対してマイナスな接し方をしがちです。
親から子に対してこのような負のスパイラルに陥るケースはよくあるのです。

お互いを信じ認め合うことが大切

子供を褒められない、可愛くないという母親もいます。
その子供が、親は他人だと言う子もいます。
本心ではないのに。私は、その母や子供の心の声が聴こえるようです。

「互いに、私はここにいるよ。認めて欲しい、愛して欲しい」という声が聴こえてきます。
絡まってしまった紐を、一つ一つほどいていき、その一つ一つの問題を解消していきます。
いっぺんに解消しようとすると、何から手を付けていいのか、わからないだけなので、焦らずゆっくり、互いを信じ認め合うことが一番に必要です。

悪い子も、悪い親もいないのです。
ただ、やりかたがわからないだけ。
言葉を吐くだけでも楽になります。
誰も悪くない!!専門家に自分の言葉で話をしてみて下さいな!
勇気をもって、一歩進みましょう!!
必要なのは、その場所から出る勇気です。

いじめ・家庭問題に苦しむ子どもとママのカウンセラー

大崎清美さん(心サポートセンターKotodama)

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