超難関大学に合格も可能な大学編入とは?
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大学編入の実態
近年、大学に編入するということが一般認知されてきています。私はこの傾向を大変良いことだと考えています。一人の人が一生に一つしか大学に行かないということも悪いとは言えませんが、例えば短大、4年制に編入、そして大学院進学といった形で、合計三つ以上の大学に行って、様々なことを経験するのは、それはそれで大変良いことと言えます。
これは、この少子化の時代にあって、学生にとっても、大学にとっても、途中で出ていく人もあれば、入ってくる人も増え、人が停滞せず活発に動くことは望ましいことだと考えられるからです。
特に私立大学は中途入学を志す学生からの評価を受けるように努力すべきです。中途入学者はほとんどの場合「箱物」に関心を示しません。教員であったり、就職先であったり、教育の質を見ることが志望理由のほとんどになります。
大学を複数経験するために、最も合理的な手段として挙げられるのが編入学です。編入学の定義は実は明確ではなく、新入学以外の入学で、要するに中途入学を指します。大雑把に種類をあげれば、3年次編入学が最も一般的で、2年次編入学、あるいは医学部でよく実施される2年次後期という離れ業もあります。また、学士編入(2年次・3年次いずれもあり)は、学部を卒業してからできる編入学で、医学部以外にも、例えば京大の文学系や教育学系はこのカテゴリーになります。また看護大2年次編入は、実施大学がほとんどありませんが、同じく学士編入です。そして、現役の看護師や看護専門学校(3年制)を卒業見込みの人が受験できる、看護大学3年次編入というものもあります。
なぜ編入学を志すのか?
編入学を志す人のモチベーションは実は多様で、よく言われるような学歴ロンダリングを目的とした志望のケースは少ないように思います。ただし、私個人の考え方としては、学歴をより上位の大学にしたいというモチベーションは肯定されるべきだと考えています。ブランド志向もモチベーションも結構です。これからの時代、大学格差は開く一方です。正直なところ、教員が就職活動ばかりしている大学もあるのです。今いる大学に見切りをつけるという選択を否定することはできませんし、より努力して、より良いと考える大学に編入学することは就職等でも不利に働くことはほとんどなく、むしろ有利に働くことの方が多いと言えます。それはつまり、編入をした人というのは、大学に入ってからさらに勉強をした人であり、編入してからもかなりの単位数を取得しているはずですので、大学で研鑽を積んでいると評価されるからでしょう。
編入は所属大学の意向確認が重要
この編入学に対する考え方は、実は大学によって大きく異なり、それは単位認定のあり方にも大きく反映します。大学によっては、編入学のために大学を出ることを許さないと学則に記されているところもあります。そのため編入学を考えて、今の大学を出ることを決意した人は、慎重に情報収集するところから始める必要があります。まず、自分の学校の編入に関する学則について、次に、今の単位数と単位認定された科目名をしっかり把握すること。一般的な3年次編入の場合、2年次で退学することになりますので、その見込みがたつだけの単位数があるかどうかのチェックも必要です。また自分が行きたいと思う大学が、編入希望者にどのような要求をしているのかも細かくチェックする必要があります。そして、闇雲に勉強するのではなく、合理的な目標設定に沿って勉強する必要があります。
将来の目的が明確な人にとって編入学はチャンス
編入学を志す人の目標は、「資格取得」「スキルアップ」「大学院進学を意識して学位」「将来の就職」「学歴アップ」他にもたくさんありますが、 私が運営している京都コムニタスでは資格取得を考える人が最も多いと言えます。例えば看護大3年次編入を考える人の多くは、最近は入学後選抜された人しか取れなくなっていますので、少し傾向は変わってきているのですが、保健師や助産師の資格が欲しいと考えている人が大半です。また、将来大学院に進んで臨床心理士の資格を取得したいと考えて、心理学系の学部に編入する人も少なくありません。また大変な難関ですが、医学部に編入したいという人もいます。これは超難関で、通常の入試を受けた方が合格しやすいのではないかと思うこともあります。いずれにせよ、私のところでも編入学を志す人のモチベーションは高く、看護大3年次編入をした人の事例で言えば、多くの人が大学院に進んで、博士号を取得したり、看護教員になったり、あるいは助産師の資格を得て、現場の最前線に立っているという人もいます。また、養護教諭になって、新設校に採用された人もいます。
このように編入後にさらなる発展を遂げる人が大半で、編入学はその足がかりになったものです。
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