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眼鏡やコンタクトが老け顔の原因!?目元のシワ、たるみのケア方法

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美容・健康

目元にしわやたるみが出るのは?

いつも笑顔を絶やさず過ごしたいと思いながらも、気になるのが目元のしわではないでしょうか。また、目の下のたるみにより「いつも疲れているように見える」「年齢よりも老けて見える」といった悩みを持つ人も多いでしょう。

年齢とともに手足の筋肉が衰えるように、顔の筋肉もゆるみ、目元やほほ、口元、あごのあたりの皮膚が下がってきます。また、肌が乾燥することによりハリや弾力がなくなり、しわやたるみが出ます。

「しわが気になるから目を細めて思い切り笑わないようにしている…」といった声を耳にすることがありますが、笑顔を控えるなど無表情で過ごしていると顔の筋力が落ちてしまいます。また表情が乏しいと、老けて見えたり不機嫌そうに見えたりします。若々しい印象を保つためには、表情を豊かにして顔の筋肉を動かすこと、乾燥した肌にしわが刻まれないように保湿ケアを行うことが大切です。

目元の薄く繊細な皮膚が乾燥してしわやたるみを生む

ここから、もう少し詳しく目のまわりの筋肉や肌の状態についてお話しします。

まぶたなど目のまわりを指先でさわると、皮膚が薄いことに気づきます。とてもデリケートな部分にもかかわらず、まばたきをするなど絶え間なく働き常に負担がかかっています。私たちは、まばたきをすることで目に異物が入ったり、涙が乾燥するのを防いだりしていますが、回数はどれくらいだと思いますか?

1分間に約20回、1時間で約1200回、1日にすると約2万回と言われています。膨大な数のまばたきを促しているのが「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」や「眼輪筋(がんりんきん)」と呼ばれる目のまわりの筋肉で、老化などにより筋力が低下し、目元のたるみにつながります。

また、皮膚が薄いまぶたは水分を保持しにくいうえ、皮脂腺が少ない場所です。皮脂線は、肌の潤いを守る脂を作り出す器官のことで、汗と一緒になることで天然のクリームと呼ばれる皮脂膜を作り出します。肌を保護してくれる皮脂膜がほとんどないまぶたは乾燥しやすく、しわやたるみなどのトラブルが起こりやすいのです。

多くの女性が楽しむアイシャドウといったコスメ用品も、水分を奪いやすいので注意が必要です。洗顔料で大切な油分を洗い流してしまったり、メイクを落とすために強くこすったりするのも肌の乾燥の原因になります。

紫外線も目元のしわやたるみを引き起こす

目元をはじめ、私たちの肌にダメージを与えるものとして紫外線が挙げられます。

紫外線には種類があり、シミ・しわ・たるみを引き起こす「UVA(紫外線A波)」と、日焼けやシミの原因になる「UVB(紫外線B波)」があります。

それぞれの特徴をご説明します。

【UVA】
UVAは地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占めていて、波長が長く透過性が高いのが特徴です。雲や霧などで空が覆われていても地上まで届き、窓ガラスなども通り抜け、皮膚の奥の真皮にまで到達すると言われています。私たちの皮膚は、主に表皮と真皮の2つの層から成り立っています。表皮、いわゆる目に見えるお肌の部分は、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった組織に支えられてハリを保っています。

UVAはこの真皮層にまで入り込むので、コラーゲンやエラスチンなどに影響が及び、ハリや弾力が損なわれるのです。

【UVB】
UVBは波長が短い紫外線で、曇りや雨の日は量が少なくなります。主に肌の表面で吸収され、奥まで届くことはほとんどありませんが、UVAよりエネルギーが強く日焼けを起こす力がとても大きいのが特徴です。UVBを浴びると、肌はメラニンという色素を生成して肌を守ろうとしますが、シミやそばかすといった色素沈着を起こす場合があります。

皮膚が薄く、バリア機能が低い目のまわりはこれら紫外線のダメージを受けやすいので、サングラスなどで対策をしましょう。

コンタクトやメガネがしわやたるみの原因になることも

コンタクトレンズがしわやたるみにつながることもあります。特にハードレンズを長年にわたって使用している場合は、まぶたが下がって開きづらくなる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」になるリスクを指摘されています。眼瞼下垂は加齢によっても発症しますが、最近はコンタクトレンズの長期使用によるものも増えているようです。

上のまぶたが下がって瞳にかぶるような状態になると、視界が狭くなります。物が見えにくくなるので、まぶたを上げようと知らず知らずのうちにまゆ毛を上げます。そのとき額の筋肉を使い、おでこにしわが寄ってしまうのです。まぶたがたるんで開きにくくなると、額のほか首や肩の筋肉を使うので頭痛や肩こりを引き起こすとも言われています。

まぶたの下がりや額のしわは美容面でも気になりますが、体の他の部分の不調にもつながるので、コンタクトレンズの使用を見なおすことも含め、医師に相談してみましょう。

またメガネの使用によっても、しわができる可能性があります。メガネの度が合っていないと物が見えづらく、無意識のうちに目を細め眉間にしわが出てしまいます。眉間のしわは、老け顔につながるだけでなくきつい印象を与えるので、メガネの度数を矯正するなどして目の負担を減らしましょう。

目に負担をかけるパソコンやスマホにも注意

仕事で長時間にわたりパソコン作業をしたり、スマホでゲームやSNSをしたり、目を使いすぎることで目の筋肉に負担がかかります。筋肉が疲労すると血流が悪くなり、肌の保水作用や代謝が下がり乾燥を招いてしまいます。

また、パソコン作業といった仕事、そしてプライベートでも私たちはストレスにさらされます。仕事や家事、育児が忙しくて、疲れがとれずに日々を過ごしている人もいるでしょう。職場やご近所とのお付き合い、学校生活などで人間関係に悩むこともあるでしょう。

心身に疲労やストレスがたまると、それに対抗するために「活性酸素(かっせいさんそ)」という強い酸素が体内に発生します。この活性酸素は、細菌やウイルスを退治する役割をもっていますが、増えすぎると細胞などの酸化が進んでさびてしまいます。

細胞がさびてしまうと免疫力が下がり風邪などの病気にかかりやすくなるほか、シミやしわ、たるみ、くすみといった肌の老化につながります。

活性酸素が過剰に増えるのを防ぐためには、疲れやストレスをためない生活を送ることが大切です。また喫煙や飲酒なども活性酸素の発生や働きを促す原因となるので、タバコを控えたり、お酒を飲みすぎたりしないように注意しましょう。

自律神経の乱れが肌のコンディションに影響を与える

上でもお話したような疲れやストレスを抱えた状態が続くと、自律神経にも影響を及ぼします。自律神経とは、まばたきをして目を守ったり、胃を動かして食べ物を消化したり、血流を促し全身に血液と酸素を届けるなど、体内の環境を整えコントロールする神経で、私たちが意識をしなくても常に働いています。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、これら2つの神経により私たちの活動は支えられています。

交感神経は車のアクセルのようなもので、私たちが朝起きて、会社や学校に行って仕事や勉強をしたり、家事などを行う際に活発になります。副交感神経は家でくつろいでリラックスするときなど、1日の活動を終えて心身を休めるときに優位になります。

しかし、仕事のプレッシャーや人間関係の悩みなどで心身が疲れてストレスがたまった状態、または不規則な生活で昼と夜が逆転した生活になると自律神経が乱れます。

自律神経のバランスが崩れると、体のさまざまな器官に不具合が起きて頭痛や肩こりといった不調が現れたり、眠りが浅くなったりします。睡眠不足が続くと、肌のコンディションも悪くなります。

私たちは、眠りに落ちて熟睡しているときに脳から成長ホルモンが分泌され、食事により取り入れた栄養分などを、体を動かすために必要なエネルギーに変える「代謝」を促します。

しかし、睡眠が足りないと、成長ホルモンの分泌量が減り代謝の働きが低下します。これにより、肌が乾燥して薄くなったり筋肉量が減少して筋力が落ちたりします。当然、目元の肌や筋肉にも影響が及び、しわやたるみの原因になります。

成長ホルモンの分泌を促す十分な睡眠、エネルギーの源になる良質な食事は肌の健康には欠かせない要素です。生活リズムや食生活を整えて、目元のケアにつなげましょう。

目元のしわやたるみを防ぐには日々の健康管理が大切

目元のしわやたるみの原因は、加齢による筋力の低下、肌の乾燥、紫外線によるダメージ、コンタクトレンズやメガネの使用、自律神経の乱れなどが挙げられます。

年齢などあらがえない部分もありますが、乾燥しないように保湿したり、紫外線対策のために外出時は日傘をさしたりサングラスをかけたり、自律神経のバランスを崩さないように睡眠や食事といった生活習慣を見直すことが大切です。

日常的にできるケアとしては、ホットアイマスクがおすすめです。夜寝る前に、蒸しタオルなどを目の上に置いて温める方法です。目のまわりがあったまって血流がよくなり、筋肉の疲れが癒やされます。また、目を閉じて温かいタオルをのせて休むことで副交感神経が優位になり、心身がリラックスして眠りに入りやすくなります。

入浴も副交感神経のスイッチを入れてくれるので、シャワーで済ますのではなく、湯船にゆっくりとつかる習慣をつけましょう。入浴によって体が温まると全身の血のめぐりがよくなり、体の疲れが癒やされます。また、お風呂に入って血流を促すことは冷えの改善にもつながります。冷えは女性にとって大敵で、しみやたるみといった肌のトラブルのほか、生理不順、むくみ、頭痛、不眠の原因になると言われているので気をつけてください。

最後に、目の体操もご紹介します。目を上下左右に動かしたりぐるぐると回したり、まぶたをぎゅっと閉じたり、意識的にぱちぱちとまばたきをしたり。肩こりをほぐすときに肩や首を回すのと同じように、目のまわりをストレッチするイメージで無理のない程度に動かしてみましょう。

目元のしみやたるみの原因はひとつではなく、多岐にわたります。日ごろから自分の体に意識を向けて、常にいたわるようにしてください。

妊娠できる心と身体にする妊活リフレのプロ

中川広美さん(Refuge (リフュージュ))

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