間違いなし!「医師が健康のために食べている食材」が体に与える影響
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医師は健康のために何を食べているのか
「健康のプロは何を食べているのか」。皆さんも気になったことがあるのではないでしょうか。今回は医師専用コミュニティーサイト「MedPeer(メドピア)」が医師7万人に行った「医者が健康のために食べている食材」のアンケートにランクインした食材を、管理栄養士の観点から検証してみたいと思います。
堂々の一位はトマト!その効果とは
ランキングのトップに輝いたのは、今が旬のトマトです。トマトの赤色はリコピンという成分で、このリコピンは活性酸素を打ち消す働きを持つファイトケミカルの一種です。その中でも、ひときわ高い抗酸化力を持つことで知られています。
病気や老化の原因になるとされている活性酸素ですが、特に現代人はストレス、食品添加物、残留農薬、電磁波、放射能など体内で活性酸素が発生しやすい環境に身を置いています。そういった意味からも、ファイトケミカルは積極的にとりたい成分です。リコピンは油で吸収がアップするため、炒めたり、ドレッシングの代わりにオリーブオイルをかけたりするのも賢い食べ方といえます。
しかも、トマトには他にも抗酸化力を持つビタミンA、C、Eが含まれています。トマトジュースで手軽にとっていると答えた医師もいましたが、それも良い方法です。
6位にランクインしたのは青魚
イワシ、サバ、サンマなど、背が青い魚にはEPA、DHAという体内で作れない不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。EPAには血小板が血管で固まるのを防いでくれる効果が、そしてDHAには血中の中性脂肪やコレステロールを下げる効果があり、いわゆる「血液サラサラ成分」と呼ばれています。これにより、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることが期待できます。
さらにDHAは、その6割が油でできている脳の構成成分。DHAを多くとることにより、脳の神経細胞の働きが向上し、記憶力や処理能力がアップすると言われています。また、妊婦中・授乳中に母親がDHAを摂取すると、胎盤や授乳を通して赤ちゃんにDHAが補給され、これが発育に良いとされています。ただ、妊娠中は魚の油に含まれる水銀などの有害ミネラルの心配もあるため、それらが除去された良質のサプリメントで補う方が安心です。
肉も食べていいの?豚肉もランキング入り
肉と聞くと、健康のためには控えた方がいいというイメージが強いですが、豚肉もランキング入り。脂質のとりすぎや、動物性たんぱく質のとりすぎによる腸内環境の悪化などには気をつける必要がありますが、肉を食べることで効果的に摂取できる栄養成分もあります。特に、豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれているのが特徴。
ビタミンB1は「疲労回復のビタミン」とも呼ばれ、糖質の代謝にかかわっているため、不足すると疲れやすくなってしまいます。特に夏場は麺類や清涼飲料水など、糖質を多くとりがちな季節のため意識してとりたい成分です。ビタミンB1は、にんにく、ねぎ、玉ねぎ、にらなどに含まれるアリシンと一緒にとることで体内での利用効率が上がるので、豚肉の生姜焼きは優れたスタミナ食です。
今回、紹介した食べ物だけ食べていれば健康になれるというわけではありませんが、「なぜこの食べ物をとると良いのか」という点に注目して普段の食生活に上手に生かしてみましょう。
ファスティングを通して予防医学を伝える管理栄養士
圓尾和紀さん( )
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