SNS投稿内容で不採用に 就活生が注意すべきこと
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SNSの投稿内容で不採用を決めた人事担当者は70%
「Online Classes.org」の調査で、就活生が利用しているソーシャルネットワークサービス(SNS)の投稿内容によって不採用を決めた人事担当者が、70%も存在するという結果が明らかになりました。また、インターネットで就活生を検索するという人事担当者は79%にものぼるそうです。
現在、Facebook、Twitter、ブログなどのSNSに全く無縁な大学生は珍しく、何かしらのアカウントを所有している人が大半を占めます。有効に使えれば大変便利なツールですし、実際に就職活動に活用している就活生や企業も多いと思われますが、使い方を誤れば人生設計を狂わせかねない事態に陥ってしまいます。
NG投稿と見なされる文章・写真例
では、不採用につながってしまうNGな投稿内容とは、どういったものなのでしょうか。前述の調査結果で判明した事例を紹介します。
■NG文章例
汚い言葉や語尾、泥酔時に書いたと思われる文章、一般人に理解し難い歌詞や詩、「疲れた」「寝ます」などの短文投稿、他人の悪口、下ネタなどの人前で話すにはふさわしくない個人的内容。
■NG写真
着衣が乱れている、法律違反行為、元恋人、性的な絡みのあるもの、食べ物のみの投稿、他人に見せる価値のない写真。
学生の立場ではなく、雇う会社側の立場から考える
一時期、Twitter上でアルバイトによる飲食店での悪ふざけ投稿が問題になりました。大切なのは、SNSを利用する前提として「常に社会とつながっている」「インターネット上の情報は消えない」という認識を持っているかどうかです。悪ふざけ投稿をした人の中には、就活を控えた学生もいたそうですが、彼らは素性を晒されるなどで就活が全くできなくなり、就職も難しい状態に陥ったといわれています。
学生の立場からすれば、「軽いノリ」や「若気の至り」であり、大目に見てもらいたいという意識があるかもしれません。しかし、雇う会社側の立場から考えてみてください。軽いノリや若気の至りで違法行為に走るような人間を雇えるでしょうか。他人の悪口ばかり言っている人が欲しいでしょうか。短文しか書けない、もしくは言葉すら書き込まないコミュニケーション力の乏しい人を雇いたいでしょうか。
投稿によってどんな影響があるか、想像力を働かせよう
企業向けにSNS対策研修や規定の提案を行っている立場から助言すれば、対処は簡単です。プライバシーや機密情報を漏らさない、法律を守るのは当然のこととして、「自分がされたら不愉快になる、嫌だなと思う」ことは書き込まないということです。
もし、それを投稿すればどんな影響があるか、想像力を働かせて他人も自分も傷つけない投稿を心掛けてください。冒頭でも述べましたが、SNSは情報発信ツールとして大変有効ですので、上手に使って自分を効果的にアピールしましょう。
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佐藤憲彦さん(さとう社会保険労務士事務所)
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