子どもが「いじめ」の加害者に。どう向き合うか
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子どもにとって、一番の模範は「親」
子どもが「いじめをしていること」を事実として認めたら、まずは自分の非を認めたことをほめてあげてください。なぜなら、自分の過ちを認めるのは勇気がいることだからです。そして、率直に親としての責任を認め、被害者の親に謝ってください。
自分の子どもの非を認め、その上、親としての責任も認めるのは難しいことです。しかし、親の潔い行動が、子どもに「いかに悪いことをしてしまったのか」を気付かせることになるからです。子どもは親の苦悩の姿を通して、いじめの重大性を理解するでしょう。親が子どもにとって、一番の模範であることを忘れないでください。
次に、親にとって必要なのは、なぜ子どもが「いじめ」に走ったかを知ることです。動機を知らない限り、いくら叱責しても同じ行動はなくならないでしょう。そのためには、まず親として自身の行動を振り返ってください。例えば、自分の子どもも含めて他人に対して脅したり、力で支配しようとしていなかったか、子どもに対して余りに権威的で束縛していなかったかなどです。
自分だけで抱え込まないように相談を
「いじめ」の加害者の親であることは、ある意味で被害者の親より辛いことかもしれません。なぜなら、自分の子どもが問題行動をもたらした親としての自責の念と共に、世間の非難を一身に受けなければならないからです。しかし、ここが踏ん張りどころです。「いじめ」の行動は一過的でないことが多く、また、加害者である子どもが被害者になることが往々にしてあるからです。
加害者の親として、学校・警察などの関係機関や他人にはなかなか相談しにくいにかもしれません。しかし、大切なことは、自分だけで抱え込んで孤立しないことです。都道府県の電話相談窓口もありますし、児童相談所や家庭裁判所の相談窓口も利用できます。その前に、自分の混乱した気持ちを整理したいのであれば、カウンセリングという手法もあります。とにかく相談してみましょう。
心理相談・カウンセリングのスペシャリスト
村田晃さん(うつ心理相談センター東京)
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