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岸井謙児プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

こころの口癖<マイナスのセルフトーク> ③ 「どうせ何をやったって・・・・」

岸井謙児

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テーマ:こころの口癖・セルフトーク

自分で思わずつぶやいてしまう、こころの口癖を<セルフトーク>と言います。<独り言>と同じ意味ですが、声に出しても出さなくても自分の考え方がそのフレーズに表されています。

今日取り上げるのは「どうせ、何をやったって・・・」というフレーズ。
「・・・」の中には「・・・・ダメに決まっている」というフレーズが続くことが多いですが、皆さんこういうフレーズを思わず心の中で呟いているときはありませんか?

「どうせ、何をやったって・・・ダメに決まっている」

前回も取り上げた「原因帰属理論」によれば、今の困った状況は「私のせいではなく、社会の・環境の・運の・宿命のせいだ。だからどうしようもないんだ」というあきらめにつながるセルフトークですね。

「どうせ・・」という言葉が頭に浮かんだり、口を突いて出てきた時は要注意!
「どうせ」という言葉は、もうどうしようもないんだ、という絶望感につながります。そして絶望感からあがきもがき、それが反転して周囲への恨みや自暴自棄へとつながりかねません。その点では前回の「いつだって・・・・」と同じです。





例えば「俺の辛さを誰もわかってくれない。いつだって俺は貧乏くじを引かされるんだ。どうせ誰も俺のことなんか気にもかけてくれていないにちがいない」というセルフトーク。
このセルフトークはやはり状況に対する「思い込みと決めつけ=認知のゆがみ」が背景にあると思ってよいでしょう。

これをまず自覚して、自覚的に意識的に、あるいは他の人に思いを打ち明けることで違う見方ができるようになることがカウンセリングの取り組みだといえるでしょう。そのためにはいろいろな方法があります。もしご自分がこういうセルフトークをしていることに気が付かれたら、カウンセラーでなくても誰か身近な人にお話を聞いてもらうことをお勧めします。

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岸井謙児
専門家

岸井謙児(臨床心理士)

カウンセリング・オフィス岸井

カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

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