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コラム
コロナ禍でのうつうつとした気分を改善するために
2022年1月6日
コロナの影響が社会全体に及んでいます。もちろんそれは身体的な面だけでなく、私たちの心の状態にも大きな影響を与えていますが、その一つは「うつ」の広がりではないでしょうか。
私のところにもさまざまな事情からうつ状態になられて相談にお越しになる方がいらっしゃいます。ただ最近感じるのは、何か具体的なきっかけがあってうつになるという場合に限らず、なんとなく社会全体に見通しの持てない状況が続くため、閉塞感や持って行き場のない怒りが内向して、なんとなくうつうつとした気分が社会全体に広がっているのではないかと思います。
「うつ病」と「うつ状態」とははっきりと違うのですが、どんよりとした砂漠のような閉塞感は共通しているといえるでしょう。そしてその原因がセロトニンという脳内物質の不足によるものだということは言われています。
もし今あなたがそういううつうつとした状態にいるのなら、それを改善する方法についていくつかのヒントを挙げてみたいと思います。これは色々なところで触れられている方法で、何も特別な情報ではないのですが、簡単に言うと3つにまとめられます。
それは 1)太陽の光を浴びる 2)リズミカルな運動をする 3)人とのかかわりを持つ の3点です。
1)太陽の光を浴びる
これは特に朝日を浴びることが良いでしょう。といっても睡眠障害などでなかなか朝が起きられないという方もいらっしゃいますが、早朝でなくても、目が覚めた後に窓を開けて光を浴びましょう。特に冬場は日照時間が短いので季節性のうつ病なども起こります。できるだけ窓を開けるか、外へ出て光を浴びましょう。
2)リズミカルな運動をする
これも効果的な方法です。私もを少しうつうつとしてきたら、週に1度ぐらいウォーキングを行っています。ノルディック・ウォークという、両手にポールを持って、リズミカルにそして気ままに歩いていきます。以前「うつ病九段」という本を紹介しましたが、著者の先崎学さんも少し元気が戻られてきたら、歩くことを実践されていました。別にウォーキングでなくても、例えばラジオ体操や簡単な運動でもよいと思います。身体をリズミカルに動かすことでセロトニンの分泌を促します。
3)人とのかかわりを持つ
これは別のところでも紹介しましたが、特にうつ病の対策として「飲み薬」に加えて「ひとぐすり」は必要でしょう。誰かと何気ない話をすること。私は「あいさつ」と「雑談」をおすすめします。無理をする必要はありませんが、なにげないふれあいという「ひとぐすり」の効果はあると思います。
さてこのコロナの見通しの持てない状況で、自殺者が激増しています。もちろん経済面などの現実的な支援は言うまでもありませんが、自分でもできる「こころの支援」も必要だと思います。
なにかのヒントになれば幸いです。
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