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岸井謙児

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岸井謙児(きしいけんじ)

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

思春期の子どもたちへの関わり方~できれば避けたい「3つのS」~

こころの散歩道

2017年9月30日 / 2017年10月1日更新

久しぶりのコラムです。前回からかなり間が空いてしまいました。
こういうコラム執筆は、ある意味習慣化してしまえば次から次から書く内容もひねり出せるのですが、一度途切れてしまうと、これがなかなか難しい。勢いで書き続けている時のエネルギー消費量と、休筆していて「ヨッコラショ」と再び動きだす時のエネルギー量を比べれば比べ物にならないぐらい後者が甚大なものです。

さてグダグダ言うよりも今日久しぶりに書いてみるか、と思い立ったのはやはり日々の活動の中からこころに湧き上がってきたことです。最近は学校や社会で身動き取れなくなって苦しんでいるご家族とお会いすることが多くなりました。その時にお話をお聞きする中で良く耳にする「あぁ~これはまずいよな、これを言われると子どもたちは反論できないよな」と思うパターンをまとめてみました。

もっともこれはご家族としては子どもたちのことを真剣に思って発せられる言葉なので、ご家族を責めるわけにはいきません。私自身、同じような言葉をこれまで何度なく使ってきたと自戒の意味を込めて紹介します。

それは頭文字をとって「3つのS」、つまり「正論・説教・叱咤激励」のことです。これは思い当たる方も沢山いらっしゃるでしょう。

「正論」と言えば「世の中の常識」や「筋道通った考え方」のことです。しかしこれがなかなか手ごわい。何より「正論」を言われれば反論しようがなくなります。思春期の仕事は反抗ですから、正論で来られると逃げ道がなくなります。「正論も休み休み言え」っと言うところですね。

そして「正論」の次に来るのが「説教・説得」。正論が正しいことは間違いないのですから、それを振りかざして説得や説教をされるとますます逃げ道がなくなります。しかも困ったことに「正論」や「説得」は子どもたち自身十分に理解していて自分自身を一生懸命説得しよう、納得させようと努力した結果「それでも嫌なものは嫌」と理屈抜きの感情に至ったわけです。ですから「痛いところ突かれ」て「傷口に塩を摺り」こまれたような自己嫌悪に落ちるわけです。

そして極めつけは「叱咤激励」。これは言うまでもなく、本人の気持ちよりも「頑張ってほしい」「乗り越えてほしい」という家族の気持ちを表している言葉ですから、本人にとってはますます追い込まれて、場合によっては「窮鼠、ネコを噛む」と言う結果になることも・・・。

とは言え真面目で一生懸命子どものことを案じるご家族であればあるほど、陥りやすいこのパターン。なかなか修正できない苦しみは面接を通じて痛いほど伝わってきます。

「3つのSは子どもにとって害がある、だから普段から意識して口にしないようにしましょう。さぁお母さん、がんばっていきましょう!」などと言われたら「そんなことわかっているわ!だけどできないから困っているんじゃないの!!」と思いたくもなりますよね。  ん?それってどこかのだれかの気持ちと全く同じ気持ちなのかも・・・。

頭ではわかっていても、実際にはなかなか簡単にできるものではない。
ではどうすればよいのか、一人で考えても堂々巡りでますます困ってしまう。

残念ながら私も「こうすればよい!」という特効薬は持ち合わせていません。
ですか、ご家族と一緒に困って、考えて、嘆きながら、
とりあえず親も子も、ご自身で自立していけるようになるまで、支える支柱になる営みが面接場面なのだろうと今は思っています。

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