「野球は人生そのものだ」長嶋茂雄さんはネバー・ギブアップしませんよ!?
今回この人の本を読んでみました。
最初にお断りしておきたいのですが、この本に関しては少し長くなりそうなので、数回に分けて記事をアップさせていただきます。さて少し前の本で申し訳ないですが、今回は渡辺謙さんの「誰?」を取り上げました。以前から私は俳優さんがどういう気持ちで役を演じていらっしゃるのか、とても興味がありました。それはかつて故・河合隼雄さんが、確か(ウロ覚えで申し訳ないのですが)、カウンセラーの仕事は俳優さんに似ている、と何かに書かれていたことを覚えていたからです。
どこが似ているのか、今にして思えば、俳優さんは与えられた役の人物に感情移入し、気持ちを理解し、まるで自分がその人物になりきったかのような気持ちで演技をされているのではないだろうか、そういうところはカウンセラーにも言える点だろう、と言う意味で言われていたのだろうと思います。
確かにカウンセラーも、クライエントの気持ちを理解するために自分の身を相手に重ねる作業が必要ですね。もっとももともと違う人間なのだから、そこには相手の身になろうとする努力が必要になります。全く意識的な努力なしに相手に自分を重ねてしまっていては、自分を見失ってしまいますから、それでは冷静な見方が出来なくなりますから、あくまで半ば意識的な態度なわけです。
そこのところを知りたくて一度俳優さんの本をしっかり読んでみたいと思っていて、そのチャンスがこの本だったわけです。この本は映画「明日への記憶」を主役とプロデューサーという二つの立場で参加された渡辺さんの生の声が記録されています。
この映画「明日への記憶」はいつかまた別のコーナーで取り上げようと思っているのですが、若年性アルツハイマー病になった初老の男性がテーマですが、この時同時に渡辺謙さんは現実的に急性骨髄性白血病が再発されていたのです。急性骨髄性白血病と言えば、女優の夏目雅子さん、歌手の本田美奈子さん、歌舞伎役者の市川團十郎などが罹患されています。今はだいぶ良い治療法が出来たらしく、渡辺さんは寛解状態にあったとのことでしたが、再発されたのでした。
この著書「誰?」はご自分の治療と平行して、種類は違っていても完全な治療法の見つかっていない若年性アルツハイマー病に罹患した主人公を演じる、と言うことでまさしくご自分の運命と身を重ねる部分が多かったようで、その胸の内を赤裸々に告白されています。
明日はその続きから。
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