名優・渡辺謙さんが闘病の心境を赤裸に告白した著書「誰?」ー2-
少し古い本で恐縮ですが、この度しばらくぶりにサッカー日本代表に復帰したGKの川島永嗣さん。著書は「準備する力」。
サッカー日本代表のGKとして、ゴールマウスで吼えるシーンが有名になりました。最近でも、ベルギーのリールセから、スコットランド、フランスへと移り活躍しています。もうベテランですが、今回のワールドカップ予選に再び日本代表として選ばれました。私と同年齢の方には懐かしい名前でしょうね。彼の著書「準備する力」を読むと、いたるところに「マネジメント」という言葉が出てきます。副タイトルからして「夢を実現する逆算のマネジメント」とあるくらいです。
“自分の10年後、20年後のビジョンを描いたことはありますか?逆算のマネジメントの基本は、まず、将来のイメージ化である。当然、僕の10年先、20年先、30年先のビジョンはイメージ化してある。その目標を達成するためには『今何をしなければならないか』を逆算して考え、実行するのが、逆算のセルフマネジメントであるから、そのビジョンは、ゴールであり出発点である”
いや、確かにそのとおりでしょうね。目標を持つこと、そして実行すること、そして反省すること、いわゆるPLAN・DO・SEE、あるいはPLAN・DO・CHECK・ACT(PDCA)ということは職場などでもよく言われることです。しかし川島さんがすごいのは、これにのっとって、きちんとセルフマネジメントができている点でしょう。「わかっちゃいるけどできない」私にとっては、へぇ~、すごいなぁ、と思わず感心してしまいました。
たとえば彼は、高校2年生の時には、もうすでにプロサッカー選手としてJリーグへ進む決心をしていたそうです。そして、そのために自分のプレーをチェックして、“・・・僕はプロのスカウトの目に留まるためには、どうすればいいのかという目標を立て、そのために必要な要素を自分なりにリストアップし、時間が限られている中でトレーニング法を練った・・・・”凄い!
そしてプロに認められるための秘策として、プロのスカウトが好むようにトレーニングしたというのです。いや、高校生にしてはなかなかしたたかです。さらに有名なのは語学。彼は高校生のころから、将来の海外移籍を念頭において語学の勉強をしてきたそうです。そして、“海外移籍において、特にゴールキーパーというポジションで成功するためには、語学力は大切なツールである・・・現在、僕は、英語とイタリア語であれば、日常生活やチームのミーティング、ピッチレベルの会話で困らないほど使える。オランダ語とフランス語が簡単な日常会話程度、そしてスペイン語、ポルトガル語を少しだけ話すことができる”ということですがそれも、それも努力の賜物。
たとえば英語なら“ワールドカップの前には、週に2回インターネットの講座で英会話を学んだ。海外移籍を念頭においての準備である。どれが良さそうか、といろいろサイトを検索して見つけた。スカイプなどを使って南アフリカのイギリス人と会話したこともある・・・・練習が午後からの日は朝に(ネットに)つなぐこともあったし、夕食を食べ終わった後に、夜の9時ぐらいから1時間ほど学ぶこともある。遠征先でも、試合の前日などにホテルの部屋からネットをつないで勉強した”そうですから、たいしたものです。
実はまだまだ学ぶ点はたくさんあるのですが、長くなるのでこれぐらいにしておきます。最後に彼の著書の小見出しの中で、なるほどと思わされた文章をあげておきます。「リスク管理は勝利に近づくための鉄則」「信頼を得るために媚を売る必要はない」「成長を妨げるものはマンネリである」「異文化に身を投じると違う世界観が開ける」「自分にないものを持つ友は、自らを向上させてくれる」などなど、いずれも過去の日本代表の監督や選手の実名を挙げながら語ってくれるので、説得力も満点ですよ。
発行は少し以前ですが、内容はいつだれが読んでも参考になること間違いなし!
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