<選択制緘黙> 「話さない」のではなく、「話せない」のです。
このテーマでは、いくつかのこころの問題について簡単な説明をしてます。もしかしたら自分が当てはまると思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、くれぐれも自己診断せずに、気になる場合は必ず信頼できる専門の医師に受診してください。私たちカウンセラーは診断はできませんが、メンタルなケアが必要な場合はお力になれるかもしれません。ご相談下さい。
さて今日取り上げるのは「解離性健忘」。いわゆる記憶喪失ですが、記憶を喪失するパターンはいくつかあります。たとえば今回取りあげるのは「心因性」の健忘です。心的外傷やストレスによっておこることが多いですが、脳に器質的な障害は見られません。一方交通事故などで頭部に外傷を負った結果の健忘は「外傷性」健忘です。さらに精神作用のある薬剤や飲み過ぎなどで記憶を失う場合は「薬剤性」。その他、全身疾患からくる健忘や認知症などの痴ほうで記憶を維持できない場合もあります。
さらに症状としては、受傷などをした時点以降の記憶が抜け落ちる「前向性健忘」。新しい物事を覚えられなかったり、記憶が回復した後の出来事が記憶出きない場合です。そして受傷・発症より昔の記憶が抜け落ちた状態を表す「逆向性健忘」。ある地点から過去、昔の記憶がなくなってしまいます。さらに言えば「全健忘 」。これは期間内の記憶すべてが思い出せない状態で、思い出せるものと思い出せないものが混在した状態は「部分健忘」と言います。
さて解離性健忘は、先に言挙げた症状のうち、「心因性」であり、単なる「物忘れ」では説明できないほど、過去の一時期の記憶、あるいは全ての生活史の記憶を失っている状態を言います。こうなると本人も周囲も戸惑うことになり、場合によっては過去の記憶をすべて失ったまま、別の場所で別の人間として普通に生活をしている、という場合もあります。こういう状態を「解離性とん走」と言います。時々どこかの施設などで過去の全記憶を失ったまま、仮名で暮らしている方について「この方をご存じありませんか」と呼びかける記事がメディアに載ったりしますが、仮に「解離性とん走」の場合であると生活技術は十分保たれているので生活には困ることはないのでしょうが、やはり自分について記憶がないということは何より苦しい状態だと思います。
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