「白い巨塔」「とと姉ちゃん」で欠かせない存在感!唐沢寿明さんの著書「ひとり」
今回取り上げた本はこれ
少し以前の本ですが、ビートたけしさんの「間抜けの構造」。そうですねぇ、日本人にとって「間」というのは確かに身近なものだし、日常の生活の中で「間」が悪いことはたくさん体験していますから、わからないテーマではありませんね。最も最近は「間」と言うよりも「空気」と言う言い方のほうが一般的でしょうか。「空気が読めない」とか「KY」とか言われることも、結局は「間」が読めないと言うことでしょう。
この本では、漫才や落語やテレビレポーターなど、さまざまな人間相手の商売における「間」について取り上げています。
その中でもおもしろかったのが、たけしさんの番組「TVタックル」にでてくる政治家・評論家たちの議論の仕方。
“討論のときにどこで話しに入っていくかというのは、縄跳びに入っていくタイミングを見極めるのと同じで、それが上手い人と下手な人がはっきり分かれる。上手い人は、相手が呼吸するタイミングで入ってくるよね、その呼吸の間合いを読むのが上手い。ある人が「僕はね、そういうことはね、」と言って息を吸った瞬間に「いやぁ、だけどさ」と入ってこられると「ウッ」となって、話をとられる。そうやって相手がしゃべるのをつぶす”
“最近は話に割って入ろうというときに、「いや違う。あなたの言っていることはおかしくて・・・」と、否定から入らない。全く逆で「それはあなたの言うとおり」って肯定してから入ってくる。そう言われると、相手も一瞬「うん」となるから、‘間’が空く。その瞬間に「この人の言うとおりで、私はね~」って自分の話をするんだよ。それから否定的な意見を述べて、結果的にはその人の話をつぶしちゃう”
“討論が上手くなる方法はまだあって、ちょっと長めにしゃべりたいと思ったら、「私の言いたいことは二つあるんですよ」とやる。「三つあります」というと、「おまえ、三つもしゃべるのか!」となるから、二つがちょうどいい・・・・
「私の言いたいことは二つだけあるんですよ。一つ目は~」とやるんだけど、その一つ目はすごく短くするの。「一つ目は、政府の見解には断固反対です」とか。そうやって「あ、こいつの話はすぐに終わるな」と周りを油断させておいてから、「二つ目」に、自分が本当に言いたいことを長めに主張する。
討論を聞いてて、「まあまあ、この人はうまいな」と思わせるのは、大体そういうやり方の人だね。”
と指摘しています。さすが、良く見ていますね、人間観察はするどいなぁ。
最近のバラエティ番組にたくさん登場する「ひな壇芸人」と言う人たちの中でも、自分の存在をアピールするのが上手な人・下手な人がいますね。上手な人はどういうタイミングで声をだしているんだろう??なんて、いろいろ考えさせられます。さて、その競争の中で話芸が磨かれていくのでしょうが、ビートたけしさんのようにずば抜けた存在感を示すのは誰でしょうか?
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