Mybestpro Members

岸井謙児プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

IQ(知能指数)だけで判断するものではない「知的能力障害」

岸井謙児

岸井謙児

テーマ:こういうことでお困りではありませんか?

いわゆる「発達障害」と言われる疾患をアメリカの精神疾患の診断と統計マニュアル-5(日本版)では「神経発達症群」と日本語訳されています。この「~~症」と言うのはちょっと違和感があるかもしれませんが、「障害」という言葉のニュアンスが良くないことと、高齢者の認知障害が「認知症」という名称で世の中に定着した影響だと言われます。ところが具体的な疾患によっては以前同様「障害」という名称も使われているので、何だかわかりにくいなぁ~。

その上で「神経発達症群」の具体的な疾患として、今日は「知的能力障害」を取り上げます。「知的能力障害」の特徴はは、大きく見て全般的知能欠陥と、同年齢の仲間たちと比べて日常の適応が劣っているという点です。

A 臨床的評価及び個別化、標準化された知能検査によって確かめられる、論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、学校での学習、および経験からの学習などの知的機能の欠陥
B 個人の自立や社会的責任において発達的および社会文化的な水準を満たすことができなくなるという適応規制の欠陥、継続的な支援がなければ、適応上の欠陥は、家庭、学校、職場、および地域社会と言った多岐にわたる環境において、コミュニケーション、社会参加、および自立した生活と言った複数の日常生活活動における機能を限定する。
C 知的および適応の欠陥は、発達期の間に発症する
以上の3つの機銃を満たすことが必要です。



従来は名称として「精神遅滞」と言う言葉が使われ、その重症度の基準として、IQがおよそ70またはそれ以下のIQ(知能指数)と言うような数値が使われ、その数値のレベルによって、「軽度」「中程度」「重度」などと分けられていました。しかし必ずしも数値だけで分けられるものでもない、という見方から、現在は「学力領域」「社会的領域」「(生活)実用的領域」のそれぞれの観点から総合的に判断して、「軽度」「中程度」「重度」「最重度」の分け方をするように変更されました。

もっとも療育手帳のような福祉に関しては、今でもIQが大きな基準となっていることに変わりはありません。

◇◆◇ こんなことでお困りではありませんか?
誰でもがなりうる可能性がある「うつ病」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55678/
いつもタメ息ばかりが出て、気力が湧きません「持続性抑うつ障害」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55786/
女性なら実感できるかも・・・「月経前不快気分障害」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55922/
いわゆる<発達障害>と言われる「神経発達症群」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55926/
<双極性障害 Ⅰ型・Ⅱ型> ~躁病エピソードとは?~
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55153/
<双極性障害> ~抑うつエピソードとは~
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55313/
「吃音」を巡るアメリカの社会実験動画「あなたなら どうする?」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55316/
父娘が躁病エピソードを語る「パパは楽しい躁うつ病」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55321/
「心が雨漏りする日には」中島らもさんの躁うつ病エピソード
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55448/
「抑うつ障害群」の中の「重篤気分調節症」について
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55612/
誰でもがなりうる可能性がある「うつ病」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55678/
<社交不安症/社交不安障害> きっと悪く言われているにちがいない
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54750/
人からどう思われているかが気になって身動きできなくなったA君
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54853/
<全般性不安障害>色々なことが気になって仕方がない 
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54859/
本当にこれが怖いんです <限局性恐怖症>
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54983/
<選択制緘黙> 「話さない」のではなく、「話せない」のです。
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54987/
<身体症状症> 身体の不調が気になって頭から離れない
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54991/

うつ・発達障害・不登校・不適応等のお悩みに カウンセリング・オフィス岸井

□■□■□■□■  【カウンセリング・オフィス岸井】□■□■□■□■   
              ☆初回面接は無料です☆
JR・阪神「元町」阪急「花隈」神戸市営地下鉄「県庁前」駅からいずれも徒歩5分         
電話:090-1243-9646  メールはホームページからもできます

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

岸井謙児
専門家

岸井謙児(臨床心理士)

カウンセリング・オフィス岸井

カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

岸井謙児プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼