ちょっといい言葉 ⑭ ヘンリー・フォードの言葉 「人間にとって最大の発見、最大の驚きは・・・・・
「悲しみ、苦しみは人生の花だ」
坂口安吾の言葉です。
出典を読んだわけではないので、どういう文脈で使われていたのか、良くわかりません。
皆さんはこの言葉をどう理解されますか?
私がこの言葉を知った時は、「何をきれいごと言ってんだ」と思ったのは事実ですが、それ以後色々と考えていくうちに少し考え方が変わるようになってきました。
どうして「悲しみ」「苦しみ」が「花」なんだ?って思いませんか。
だって「悲しみ」「苦しみ」なんて、別に周囲から評価されるものでもないし、むしろ自分のダメさ加減に苦しむ原因のようなものですよね。
でも考えてみると、「花」と言うものは植物に取って「目的」ではない、ということに気が付きました。
植物にとって「花」というのは、あくまでも途中の段階であって、最終目的は「種」を産み出すということだからです。
生物は基本的に子孫を残すことを生命の目的にしています。だから花はあくまでもその手段であって、よりよい「種」を残していくことがすべての目的なのです。
そう考えれば、「悲しみ」「苦しみ」からどういう「種」が生まれてくるか、その種は今の「人生という樹」を受け継ぎながらさらに新しい環境により良く適応する力を秘めたもであるはずです。
私も最近いろいろとあって、自分のダメさ加減にほとほと落ち込んでいました。
夜中に目が覚めたら、その悩みが頭にパッとよみがえって来て、また落ち込みます。
自分の才能のなさや能力のなさにつくづく嫌気が差してくるのです。
しかしこの言葉を知ってちょっと考えが前向きになってきました。
要するに今の「苦しみ」をもとにして、今の自分をどう変えていく「種」が産み出せるか、これからが大切なのかもしれません。自分の中に、「苦しみ」という花によってもたらされた「より成長をした自分の産み出す種」を見つけ出して、大事に育てていこうと思います。
ただ、「種」が成長し、「芽」を出し、「茎」を伸ばし、「枝」を伸ばし、「葉」を茂らせていくためには、どうしても時間が必要です。
これだけは自然の摂理でしょう。
いたし方ありません。もう少し苦しむ時間が必要なのです。
そしてその時間が必ず新しい「種」を準備してくれるはずである、という自然の力を信じたいと思います。
あなたはどうでしょうか。
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