こころの問題<5> 大切にさせたい「自分だけの世界」
さて、もうちょっと小学校低学年の話を。
小学校に入学するということは、それまで彼ら彼女らが生活してきた家庭という世界から、「同年代の集団」という世界へ入っていくことです。その新しい世界では、これまでのように親が絶対的に自分を守ってくれるわけではなく、お互いがそれぞれの役割を持ちつつ、共同生活していくことが求められます。
当然我慢することも必要ですし、逆に自分の気持ちや要求をキチンと言葉で表現して相手に伝える力が必要となります。
ただ、泣いていればわがままが通った時代は過ぎ去ったのです。
ある意味、自分の中の「万能感」が崩れ去っていくので、少しづつ「失望」を繰り返すわけですね。
ですから、この時期にあまり厳しくしかられすぎたり、罰ばかり受けていると劣等感が強くなり、「よしやってみよう!」という自発性が失われることがあります。だからと言って逆に甘やかしすぎると、「失望」できずに自信過剰になったり、仲間との関係の中で浮き上がってきてしまいます。
学校という厳しい競争原理の世界の中で、少しづつ「失望」を積み重ねて、自分に対する客観的で公正な見方を育てるとともに、努力すればある程度(?)の結果は得られるという自分に対する可能性、「健全な自己愛」「ほどよい自信」が育てば良いですね。
俺に任せろ!
あんまり難しいことは無理だけどな!
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