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ちょっといい言葉<70> 「おこるな しゃべるな むさぼるな・・・・・」

岸井謙児

岸井謙児

テーマ:ちょっといい言葉

「おこるな しゃべるな むさぼるな
      ゆっくりあるけ しっかりあるけ」 
俳人の種田山頭火のことば。

実は最近、夢を見ました。
「事務机のテーブルの隅の方から、蟻のような虫がたくさん湧いてくる。
   かと思うと机の後ろから、さらに何かわからないが気持ちの悪い虫が湧いてきます。
       私は、殺虫剤を持ってきて、シューっと目一杯かけまくって
             その部屋のドアを閉め、虫が死ぬのを待っていました」

夢というものは、「心の底からの手紙」であり、自分が今はまだ気づいていないけれど
「これからこういう風になりますよ。注意しなさいよ」と言うような
無意識からのメッセージを送ってくれているのです。

そして夢に出てくるものはすべて象徴的な意味があります。
私の場合、「気持ちの悪い虫」は「意識的に受け入れがたいような感情」のこと。
簡単に言えば、何かムカッと来て、気持ちとして受け入れられない感情が起きるような出来事が
起きますよ、と言う意味です。

ちょっと問題なのは、それらの虫を私が「殺虫剤」で殺そうとしていること。

「害虫」は人間にとって迷惑で受け入れがたい存在ですが、
その虫に取ってみれば「殺虫剤」もまた、受け入れがたい「毒」なわけです。

つまり私は、何かムカッとくるような自分の感情を乱すできごとに遭遇するが、
そんな時、私は今の心理的な態度のままでいれば、
相手にとっても「ムカッときて受け入れがたいような方法」で
やり返すことになりかねませんよ、そんなことはやめた方がよいですよ、というメッセージなのでしょう。

確かにその夢を見た後、イライラしたりムカムカしたりする出来事が続いて
思わず表情や態度に出て、やり返してしまいました(もちろん面接場面ではありませんよ)。

こんなことじゃいけませんね。
こんな時に山頭火のこの言葉に出会ったのは、
きっと「自分自身を冷静にコントロールせよ」という意味があるのかもしれません。

気をつけなければ・・・。

あなたは最近、どんな夢をみましたか?

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岸井謙児
専門家

岸井謙児(臨床心理士)

カウンセリング・オフィス岸井

カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

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